俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『酒田まつり』

2009-05-27 22:14:21 | Weblog

2009年5月20日は「酒田まつり」の本祭りでした。
慶長14年(1609年)に始まって、今年でちょうど400年に当たるということで、大勢の人出で大賑わいでした。

酒田は、日本三大砂丘の一つである庄内砂丘を西に背負い、さらに日本三大急流の一つである最上川の河口にあって、鉄道輸送が出来るまでは米の集散地の港町でした。
北前船によって米を上方や江戸へ運び、物資や人の往来が盛んで、特に京都の影響を強く受けた土地柄でした。

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東北の方言はずうずう弁が多いと云われます。
栃木は○○ダッベ、茨城は○○ダッペ、福島は○○ダッパイ、仙台は○○ダンベ、山形の内陸地方は○○ダベと言葉の後の終助詞がつきます。

酒田弁では、「のう」の終助詞がつき、京言葉に近いと云われています。
あべこべは「あっちゃこっちゃ」、水に浸けるは「うるかす」、節約は「しまつ」、凍るは「しみる」、つっかい棒は「つっぱり」、山盛りは「てんこもり」、野菜などを刻むは「はやす」・・・など京都との共通の言葉が沢山あります。

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上日枝神社、下日枝神社の祭礼で、街中には巨大な「立て山鉾」が聳え立ち、酒田ばやしの太鼓や笛の粋なリズムに合わせて、朱色の面の「天狗の舞」や「獅子舞い」が奉納され、突然「ズド~ン!ドンドン」とお腹に響き渡る「山居大太鼓」の合図で「山車行列」が、いざ出発です。

粋な「酒田きやり」、「亀笠鉾」の引き回し、山車行列、「大獅子」の行列、子供みこし・・・などなど市内各地の50以上の出し物が次々と巡行したのです。
まつりに参加の若衆も、はじめこそ緊張気味でしたが、すぐに和気あいあいで、行列が進むに連れてお神酒をあおる余裕の引き手も見受けられました。

元気で健やかに育つようにと大獅子の口の中にくわえられて元気に泣き叫ぶ児らも・・・
沿道は鈴なりの人人人・・・ 子供も大人も、男も女も、赤ちゃんも老人も・・・みんな笑顔で見入っていました。

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昭和48年5月20日のお祭り以来、実に36年ぶりの酒田まつりの見物です。
敲き手や担ぎ手が親から子へと代わっても、あの日の祭ばやしも太鼓の響きも同じです。
目を細めて食い入るように見つめる人・・・ ワルポンも当時の祭り太鼓に導かれた合縁奇縁を想い起こして“親孝行せねば・・・”と、実に感慨深いものがありました。

奇縁に感謝して下日枝神社にお参りし、翌日の帰り際には上日枝神社も参拝して頭を垂れてまいりました。

「何が奇縁か?」って? 

内緒です・・・
久々の感傷に浸った6泊7日の長旅でした・・・感謝っ!