雀ばぁば

おしゃべり雀、孫7人

とても嬉しかったこと

2007-04-26 23:49:21 | Weblog
トラックバックの課題を見て
自分にそんなことが有ったか? 考えた。

有った 

もう、10年も前のこと。
今の仕事を始める前
しばらく暇だったので
点字を習って
点訳奉仕をしていた。

市の図書館では
点訳して欲しい本を
所定の場所に並べていた。

その中から
大胆にも 「アメリカ障害者法」を
選んだ。
(正式な名称は間違っているかも…)

しかし、内容は苦手な法律なので 
同じような文章が繰り返され
中には、
和訳された文章の意味が
全く理解できない長文もあり
点訳に苦労した。

点訳も大変だったが
この難しい本を利用する人が
いったい居るだろうか?と考えると
何か空しい気持ちも起きて
その気持ちに負けないように
作業するのが辛かった。

どうしても意味が分からないところは
点訳者註として、原文を付け、
自分の連絡先も入れて、
もしかして
この点訳書を利用する方が有れば
不便を掛けないよう
配慮した。

図書館に納めた時は
嬉しかったが 空しかった。


仕事を得て
このグループから離れて
1年経った頃
グループのリーダーから
夏の懇親会に呼ばれた。

ビアホールで
楽しい時を過ごして
もうお開き!という頃
リーダーが言った。

実は、あなたが点訳した「アメリカ障害者法」を
必死で探した人が居たと。

初め大都会から探していって
あちらこちら 当たったが
どこにも無かった。
まさか、当地に有るなんて

視力障害を持つ学生が
卒論に使いたかったとのこと。


それを聞いて
私はビアホールの真ん中で叫んでいた。
キャー! うれしい、うれしい、うれし~い!


人生、報われるような出来事は
そう、多くない。
すっかり忘れていたけれど
こんな良いこと あったんだぁ 

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