おばさんが いい！

今の仕事、１１年が過ぎた。
その間、同僚として
若い事務員が多く、
入れ替わりも沢山あった。

若い人は、目先の仕事の
呑みこみは早いが
そこまで止まり。

一度、自分は分かっていると
思いこんだら、
始末が悪い。

もう少し先へ
進んで貰いたいと
ちょっと言葉を重ねると
うるさがられ、
心を閉じられる。

３人しかいない職場で
いつも孤独な戦いをしていた。

４年前、
若い二人が
突然職場放棄した。
最悪の状況があったので
止めもしなかったが。

この後の職員採用で
私は初めて
自分の要望を出した。

たった３人の閉鎖された空間で
仕事しなければならないので
心地よく仕事できるよう
若い人や、個性の強すぎる人は
取らないで欲しい、
出来れば、
中年女性の
良く気の付く人が　良い！

私ももう、若くない。
何時まで出来るか分からない。

でも、今は、希望通りの方と、
しかも、薬剤師二人交代制で
総勢４人
気持ちよく仕事をさせて貰っている。

昨日、トラブルがあった。
原因は、
病院事務員の入力ミスで、
漢方の処方が間違っていた。

入力ミスは、いつも
頭の痛い問題である。

病院側にも言って、
一緒に
誠心誠意お詫びをした。

初め、家族は怒りを示されたが、
ご本人は、分かっていただけたそうだ。

服薬に関する説明が
きちんとされていたのと、
当店のおばさん事務員の
ちょっとした気配りがあって、
全て　穏便に…

穏便に…は
事に当たった薬剤師の口癖。

二人で、
良い事務員さんと
仕事が出来る幸せを
大いにしゃべった。

やっぱり、おばさんが　いい！