雀ばぁば

おしゃべり雀、孫7人

北原白秋  「落葉松」

2009-10-26 22:54:37 | Weblog
昨日、間違った詩を載せたので
訂正がてら
詩文全部 載せちゃいます。

落葉松の林を通り抜けつつ
何度も何度もつぶやいて
やっと思い出した詩でしたが

これは間違ってるなと気になって
帰るとすぐ
パソコンで調べました。

いくつか調べましたが
仮名遣い、読点など
ほんの少しずつ
違っていて

とりあえず、こんなものだろうというところで
載せますので
参考にはしないでね。


    「落葉松」

             北原白秋  
    一
からまつの林を過ぎて、
からまつをしみじみと見き。
からまつはさびしかりけり。
たびゆくはさびしかりけり。

    二
からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道は続けり。

    三
からまつの林の奥も
わが通る道はありけり。
霧雨のかかる道なり。
山風のかよふ道なり。

    四
からまつの林の道は
われのみか、ひともかよひぬ。
ほそぼそと通ふ道なり。
さびさびといそぐ道なり。

    五 
からまつの林を過ぎて、
ゆゑしらず歩みひそめつ。
からまつはさびしかりけり、
からまつとささやきにけり。

    六
からまつの林を出でて、
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
浅間嶺にけぶり立つ見つ。
からまつまたそのうへに。

    七
からまつの林の雨は
さびしけどいよよしずけし。
かんこ鳥鳴けるのみなる。
からまつの濡るるのみなる。

    八
世の中よ、あはれなりけり。
常なれどうれしかりけり。
山川に山がはの音、
からまつにからまつのかぜ。





センチメンタルな乙女だった頃
タダの松林で
友達と口ずさんで
ロマンチックな気分に浸った・・・

雀ばぁばにも
そんな時代があったのですよ




2 コメント

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Unknown (こじゃりん)
2009-10-27 01:06:35
仲間と旅をして、ひと時でも、ロマンチックな、あの頃に、戻れたようですねっ
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こじゃりんさんへ (雀ばぁば)
2009-10-27 14:57:53
ハイハイ、
元気が出ましたよ


こじゃりんさんは
お身体の調子はいかがですか。
ムリしないでね。
若いときのムリは
年取ってから効いてくるといいますから・・・
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