バラの手入れ~夏剪定(8月下旬~9月上旬)

2012年09月06日 | バラの手入れ
この庭のバラは、1番花が、6月上旬に花が終わり、「花がら摘み」をしました。
(花がら摘みは、花の咲きがらのすぐ下の5枚葉を1枚つけてカット、もしくは葉が少ないときは
 最初の5枚葉の上でカットすることです。)

その後、すくすく育ち、6月から7月にかけて2番花も咲き、どんどん伸びたものもあれば、
葉を沢山落したり、枝だけになってしまったバラもあります。

いままで、剪定という言葉を切ることにも使っていましたが、実は、剪定(pruning)というのは、
ただ切るカットや毎回の花がら切り(cutting)などのことではなく、その植物の特性や、状態に
応じて切り戻すことです。

バラの剪定は、年に2回、「冬剪定」と「夏剪定」があります。
「夏剪定」は、夏の終わり、昼間は暑くても、夜の気温は25度を下回り、日暮れも早くなってきた
8月下旬から、9月上旬までが剪定には適しています

但し、夏剪定といっても、剪定できるバラと、しないバラもあります。

<剪定できるバラ>
四季咲き性のバラ。ブッシュタイプ(半つる)・シュラブタイプ(木立性)のバラ

<軽く花がら摘み(カッティング)に、とどめておくもの>
繰り返し咲きのもの。

<剪定しないバラ>
5月や6月に年1回しか咲かない一季咲きのバラは、剪定しません。
また、一季咲きのつるバラも、伸び過ぎたものは、先端を止める目的で、
少し切ることもありますが、基本は行いません。
(枯れた枝は取り去り、込み合っているところは、整えることもあります。)
病気で、葉が落ち、枝だけが目立つバラも枝の剪定をしません。(葉を残し、蕾や花がらだけを取ります。)


剪定の目的は、
1)伸び過ぎた枝を切り戻し、枯れ枝などを切り、樹形を整えること。     (観賞しやすいところに花を咲かせたい)
2)主になる幹の本数を制限する。樹勢を保つために古いもの、細いものを除く。(主に、冬剪定で行います)

8月31日に、剪定をしました。
これは、「シャンタルー・メリュー」の剪定前と剪定後です。
    
一枝に最低でも4枚の葉を残し、軽い剪定です。

次は、背が高くなりすぎた、「クイーン・オブ・スウェーデン」の剪定前と後です。
  

このように、葉の少ないものは、軽い剪定をし、葉があり、伸び過ぎたものは、少し長く切りましたが、
基本は、生育期なので、あまり強く切らないようにしています。

剪定後には、ゆっくり溶ける緩効性のバラの肥料を、鉢の土の上の周りにやりました。
そして水やりもしっかりしました。 

最近見た、園芸番組では、「葉を落としたもの」や、「葉が少ないもの」の手入れの仕方も紹介されていました。

「葉をすっかり落して数枚になってしまったもの」には、まず、養生させることが大事なので、剪定はせずに、
上の方についている花や蕾だけを取り去り、「根をふやす」効果のある、「活性剤」の水溶液を与えること。
それから、葉が増え始めたら、「液体肥料」を与えること。

「葉が少なく、上の方にしかないもの」には、すぐに剪定しないで、まず、「液体肥料」を与え、元気にさせること。
その後、しばらく日数を経てから、剪定することが紹介されていました。

バラの様子をみて、元気なものには、固形肥料を。体力の落ちたものには、液体肥料を与え、
元気のない、葉も無くなりそうなものは、まず「活性液」を与え、養生させるのがポイントでした。



あの屋根の上で咲いていた「ジェームズ・ギャルウエイ」の枝を剪定しました。


剪定してから、2日後の9月2日 「ジェームズ・ギャルウエイ」で変化がありました。少し前に
花後にカットしていた他の枝から急に芽が、伸びだしました。
  

そして、今日9月6日 もうこんなに伸びてびっくり!
  

花がらを摘んだり、枝を剪定したりすると、急に成長を開始するようです。

まだ剪定できてないバラがあります・・・・・それは、こちら。昨日から咲いている花です。
「クラウン・プリンセス・マルガリータ」
  

「コンテス・ドゥ・セギュール」
  

バラは、花がら摘みをすると、すぐに次の花咲く準備を始めます。

10月に同じ株で、沢山咲かせたい時には、同じ鉢の枝の全てを同時に剪定すると、
それぞれが一斉に伸びだすので、小ぶりかもしれませんが、春のような状態が望めるかもしれません。

でも、今ついている蕾や咲きかけの花をなかなか、剪定しきれないアンです。

お花屋さんのバラは、花も大きく、茎も長く、葉の色も濃く、次々と剪定して管理され、栽培されるからですね。
つい昨日、お花屋さんで目をひいたバラを買いました。珍しいセダムの花と一緒に。まるで星がいっぱい集まったようで。

  

  


庭のバラもお店のバラも、皆それぞれのよさがあり、育てる楽しみ、愛でる喜びがあります。



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