好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第1番 クーベリック/バイエルン放送響

2021-06-05 17:25:58 | ブラームス 交響曲第1番
ブラームス 
交響曲第1番

指揮…クーベリック 
演奏…バイエルン放送響
好み度…4.5(5点満点)

力漲る圧倒感だったり推進力だったり、そういう演奏ではない。
ライナーノートにある「晴朗にみがかれたひびき」「ゆたかに成熟した銘酒のかおり」といった表現に頷けるような演奏のように思う。
第1楽章の反復があるとはいえ49分35秒はゆっくりしたテンポと思うし、これもライナーノートに表現を借りれば「指揮者と一体となったアンサンブルの妙」は味わいを感じるし、終楽章頭のホルンのゆったり情感を感じる独奏なども趣深い。
激しさを感じることはないが、勢いよく、あるいは流麗に楽譜をなぞるのでなく、一音一音に情を込めつつ、しかし情に流されることなく、ゆったりではあるが弛緩はなく、晴朗でありながらしっかりした重みを感じさせ、感傷的にならずにしかし厚みと奥行きのある情緒を感じさせる、このコンビならではの、これまたライナーノートの表現を借りれば「稀有な演奏」のように思う。

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