ブラームス
交響曲第1番
指揮…クーベリック
演奏…バイエルン放送響
好み度…4.5(5点満点)
力漲る圧倒感だったり推進力だったり、そういう演奏ではない。
ライナーノートにある「晴朗にみがかれたひびき」「ゆたかに成熟した銘酒のかおり」といった表現に頷けるような演奏のように思う。
第1楽章の反復があるとはいえ49分35秒はゆっくりしたテンポと思うし、これもライナーノートに表現を借りれば「指揮者と一体となったアンサンブルの妙」は味わいを感じるし、終楽章頭のホルンのゆったり情感を感じる独奏なども趣深い。
激しさを感じることはないが、勢いよく、あるいは流麗に楽譜をなぞるのでなく、一音一音に情を込めつつ、しかし情に流されることなく、ゆったりではあるが弛緩はなく、晴朗でありながらしっかりした重みを感じさせ、感傷的にならずにしかし厚みと奥行きのある情緒を感じさせる、このコンビならではの、これまたライナーノートの表現を借りれば「稀有な演奏」のように思う。
交響曲第1番
指揮…クーベリック
演奏…バイエルン放送響
好み度…4.5(5点満点)
力漲る圧倒感だったり推進力だったり、そういう演奏ではない。
ライナーノートにある「晴朗にみがかれたひびき」「ゆたかに成熟した銘酒のかおり」といった表現に頷けるような演奏のように思う。
第1楽章の反復があるとはいえ49分35秒はゆっくりしたテンポと思うし、これもライナーノートに表現を借りれば「指揮者と一体となったアンサンブルの妙」は味わいを感じるし、終楽章頭のホルンのゆったり情感を感じる独奏なども趣深い。
激しさを感じることはないが、勢いよく、あるいは流麗に楽譜をなぞるのでなく、一音一音に情を込めつつ、しかし情に流されることなく、ゆったりではあるが弛緩はなく、晴朗でありながらしっかりした重みを感じさせ、感傷的にならずにしかし厚みと奥行きのある情緒を感じさせる、このコンビならではの、これまたライナーノートの表現を借りれば「稀有な演奏」のように思う。