ブラームス
交響曲第1番
指揮…小澤
演奏…サイトウキネンオーケストラ
好み度…4(5点満点)
1990年のほう。派手な演奏ではないが、例えば同じ小澤のボストンとの演奏と比べると、推進力や力感は少しトーンを落とすが、代わりにブラームスらしいよい意味でのくすみというか深みというか、特に分厚い音というわけでもないのだけれど、込められた情感とか、そういったものが加わったような感がある。テンポもボストンに比べると少しゆっくりである。
少しだけこもった印象も受ける録音ながら、乱れぬ展開やバランスのとれたアンサンブルは小澤あるいはこのコンビらしいが、同じブラームスの2番や4番などと比べると少し重みと情を感じるのは、小澤自身のこの曲への思い入れからだろうか。
両端楽章では派手さはないがラストは結構劇的でもあり、終楽章の例の主題は情感を感じて感慨深い。第2楽章は深みや美しさといった点で、このコンビにしてはややもの足りない印象も受ける。
総じてやや地味ながら、腰をすえたしっかりした演奏の中に、この演奏にしかない気迫や情が感じられる盤と思う。
交響曲第1番
指揮…小澤
演奏…サイトウキネンオーケストラ
好み度…4(5点満点)
1990年のほう。派手な演奏ではないが、例えば同じ小澤のボストンとの演奏と比べると、推進力や力感は少しトーンを落とすが、代わりにブラームスらしいよい意味でのくすみというか深みというか、特に分厚い音というわけでもないのだけれど、込められた情感とか、そういったものが加わったような感がある。テンポもボストンに比べると少しゆっくりである。
少しだけこもった印象も受ける録音ながら、乱れぬ展開やバランスのとれたアンサンブルは小澤あるいはこのコンビらしいが、同じブラームスの2番や4番などと比べると少し重みと情を感じるのは、小澤自身のこの曲への思い入れからだろうか。
両端楽章では派手さはないがラストは結構劇的でもあり、終楽章の例の主題は情感を感じて感慨深い。第2楽章は深みや美しさといった点で、このコンビにしてはややもの足りない印象も受ける。
総じてやや地味ながら、腰をすえたしっかりした演奏の中に、この演奏にしかない気迫や情が感じられる盤と思う。
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