好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

マーラー 交響曲第5番 テンシュテット/ロンドンフィル

2022-01-15 17:14:16 | マーラー 交響曲(第2番「復活」 第5番)
マーラー
交響曲第5番

指揮…テンシュテット 
演奏…ロンドンフィル
好み度…5(5点満点)

1978年 セッション。
テンシュテットの同曲では後の1988年の同じオケとのライブや1980年のNDRとの盤などのほうが名盤としてよく挙がるが、このセッション盤も十分名盤の名に値するものと思う。
後のライブ盤のような大きさは感じないが、ぎゅっと凝縮されたような堅固な密度と躍動感を帯びた力感が感じられ、ライブ盤がテンシュテットらしさが前面に出た名盤であるならこちらはより普遍的な(それでもテンシュテットらしい)名盤と感じる。
NDRとロンドンフィルの力量の差云々も聞かれるが、私には不足感ない響きであり、実直でエネルギーと情の込もった好感の持てる響きである。
アダージェットは、特に弱く弾いたりせず結構しっかり弾きつつ、濃い郷愁というか甘美なものへの憧れというか、セピア色の風景のような、そういった情を彷彿とさせる。11分55秒とあるが、全く間延びを感じず、自然に浸れる思いがする。フィナーレはたっぷり力強い。
先にライブ盤ほどの大きさは…と書いたが、それでも他盤に比べれば十分に雄大であり、実直なエネルギーと情に満ちた、比較に出した2盤にひけをとらない名盤でしょう。

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