チャイコフスキー
交響曲第6番「悲愴」
指揮…ヤンソンス
演奏…バイエルン放送響ヤンソンス
好み度…4.5(5点満点)
オスロ盤との比較で言うと、オスロ盤が悲愴感を感じさせない、瑞々しさを感じるほどに美しくよく響く演奏であったのと比べると、表現と響きに重みと深みが増している感がある。例えば第1楽章の第2主題はどちらが「美しい」かと言われればオスロ盤かもしれないが、全体を覆うようになった重みと、重みを伴った情感、ときおり聴かせる深みを帯びた美しさではこの盤が上といったところ。完成度はどちらも高い。
第1楽章展開部途中でのティンパニによるアクセット付けやテンポの緩急などは基本的にあまり変わっていない。第2楽章でヴァイオリンが踊り出すように出てくるところなんかも変わっていないが、第3楽章の2度めのマーチ風の前のシンバルはオスロ盤では推進力を加速させる小気味よいうまい処理があったがそれが所謂普通になっていてその点だけはちょっと残念。終楽章は重みと深みの増したバイエルン盤がいい。
この演奏ではバイエルンの響きは清らかさや明るさより深みを印象付ける響きで、ヤンソンスなので情がむき出し、ということはないが、重さと美しさと情のバランスのとれた聴き応えのある演奏のように思う。
交響曲第6番「悲愴」
指揮…ヤンソンス
演奏…バイエルン放送響ヤンソンス
好み度…4.5(5点満点)
オスロ盤との比較で言うと、オスロ盤が悲愴感を感じさせない、瑞々しさを感じるほどに美しくよく響く演奏であったのと比べると、表現と響きに重みと深みが増している感がある。例えば第1楽章の第2主題はどちらが「美しい」かと言われればオスロ盤かもしれないが、全体を覆うようになった重みと、重みを伴った情感、ときおり聴かせる深みを帯びた美しさではこの盤が上といったところ。完成度はどちらも高い。
第1楽章展開部途中でのティンパニによるアクセット付けやテンポの緩急などは基本的にあまり変わっていない。第2楽章でヴァイオリンが踊り出すように出てくるところなんかも変わっていないが、第3楽章の2度めのマーチ風の前のシンバルはオスロ盤では推進力を加速させる小気味よいうまい処理があったがそれが所謂普通になっていてその点だけはちょっと残念。終楽章は重みと深みの増したバイエルン盤がいい。
この演奏ではバイエルンの響きは清らかさや明るさより深みを印象付ける響きで、ヤンソンスなので情がむき出し、ということはないが、重さと美しさと情のバランスのとれた聴き応えのある演奏のように思う。
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