ブラームス
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ…アラウ
指揮…ハイティンク
演奏…ロイヤルコンセルトヘボウ管
好み度…5(5点満点)
これはいいですね。
オケの響きはこのコンビらしくしっとり感を帯びた艶を感じさせて大きく美しく、そしていつになく陰を感じさせるような重厚感を帯びて一流の凄さを感じる。
ハイティンクは私の好み的には交響曲ではあまりぴんとこないが、アシュケナージとのラフマニノフとか、協奏曲でのオケとしては信頼できる印象はあり、ここでの演奏は予想以上の上々である。ハイティンクというよりオケによるところもあるかとも思うが。
そしてやはりアラウの情と重みを帯びたピアノはブラームスに合う。その音色は余韻まで美しく、重みのある強打は高音も低音も迫力あるし、小さな音もなぜか重みを感じさせつつこぼれるような美しさを感じさせ、さりげない表情付けもいい。第1楽章では大きく、ときに強く、ときに美しい石のような美しさを聴かせ、第2楽章の優しい深みを帯びた弦とピアノの深い滋味を帯びて抜けるような一音一音は敬虔といったような雰囲気をつくり、終楽章もカデンツァからフィナーレにかけてなど力強く、美しく、感銘を持って聴かせている。
風格ある重厚感、艶、美しくどこか優しさを帯びた滋味、全部ひっくるめた深みのある美しさ、そういったものにあふれた、凄いなぁ、としか言いようのないような、この曲の最上のランクに位置する1枚と思う。
ピアノ協奏曲第1番
ピアノ…アラウ
指揮…ハイティンク
演奏…ロイヤルコンセルトヘボウ管
好み度…5(5点満点)
これはいいですね。
オケの響きはこのコンビらしくしっとり感を帯びた艶を感じさせて大きく美しく、そしていつになく陰を感じさせるような重厚感を帯びて一流の凄さを感じる。
ハイティンクは私の好み的には交響曲ではあまりぴんとこないが、アシュケナージとのラフマニノフとか、協奏曲でのオケとしては信頼できる印象はあり、ここでの演奏は予想以上の上々である。ハイティンクというよりオケによるところもあるかとも思うが。
そしてやはりアラウの情と重みを帯びたピアノはブラームスに合う。その音色は余韻まで美しく、重みのある強打は高音も低音も迫力あるし、小さな音もなぜか重みを感じさせつつこぼれるような美しさを感じさせ、さりげない表情付けもいい。第1楽章では大きく、ときに強く、ときに美しい石のような美しさを聴かせ、第2楽章の優しい深みを帯びた弦とピアノの深い滋味を帯びて抜けるような一音一音は敬虔といったような雰囲気をつくり、終楽章もカデンツァからフィナーレにかけてなど力強く、美しく、感銘を持って聴かせている。
風格ある重厚感、艶、美しくどこか優しさを帯びた滋味、全部ひっくるめた深みのある美しさ、そういったものにあふれた、凄いなぁ、としか言いようのないような、この曲の最上のランクに位置する1枚と思う。