好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ブラームス 交響曲第2番 ヨッフム/ロンドンフィル

2018-03-10 15:28:20 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス
交響曲第2番

指揮…ヨッフム
演奏…ロンドンフィル
好み度…4(5点満点)

特に厚みや重量感を感じるものでもないが、熱を感じさせる重みのあるよい響きでしっかり奏された比較的オーソドックスなブラ2との印象。
第1楽章等は、運びや旋律の謳い方にもう少し余裕があってもよいかな、という感を受けるが、弦による2度目の主題提示部など情感も随所に感じられる。
終楽章は活気を感じる響きで、終盤の追い込みからフィナーレでは、なかなかの迫力と熱気を聴かせている。
全体的にはオーソドックスな部類と感じるが、重心低めのどちらかといえば武骨な印象の熱の込められた響きはちょっと魅力的とも思う。
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ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 アバド/ウィーンフィル/ウィーン国立歌劇場合唱団 他

2018-03-10 15:23:35 | べートーヴェン 交響曲第9「合唱」
ベートーヴェン 
交響曲第9番「合唱」 

指揮…アバド
演奏…ウィーンフィル
合唱…ウィーン国立歌劇場合唱団 他
好み度…4(5点満点)

耳を澄まさねば聴こえないくらいの静寂の中から湧き上がっての全奏は美しくインパクトある響きで引き込まれる。
その後もテンポはややゆっくりめに、弱音部はほんとに小さく、しかし美しく、その分せり上がる高揚部は美しい力を感じさせ、感情的に煽ることなく、熱くはないが慈しみと清らかな激しさに満たされたような、崇高な宗教画に囲まれているかのような独特な美しい空気感を感じさせる。
この艶に満ちつつ崇高な空気感を漂わせる美しさはウィーンフィルならではのようにも思う。
終楽章は速めの展開。しかし速めの低弦は激しさと美しさを同居させ、その後もオケは緊張感と美しさは損なわず、独唱はテノールが少ししっくり来ない感もあるが、トータルとしてはうまく、ただ、合唱は力強さは感じるがその質感にちょっと力みが感じられ透明感に欠ける印象があるのと、もう少し広がりをもって前に、あるいは全体に響き渡ってくれれば、との感を受け、また、もう少し情を感じさせてくれても、の感も受ける。
終楽章も悪くはないが、個人的には終楽章より第1~3楽章にこの盤の価値を感じる。それらの楽章で、この曲のもつ、激しさよりは崇高な面を、ときに静かに、ときに美しい激しさを以って聴かせている演奏のように思う。

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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 サヴァリッシュ/フィラデルフィア管

2018-03-10 15:20:33 | ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界より
ドヴォルザーク 
交響曲第9番「新世界より」 

指揮…サヴァリッシュ
演奏…フィラデルフィア管
好み度…3.5(5点満点)

サヴァリッシュなのでそれほど特別なものを期待して聴いたわけでもないが、それにしても何とも覇気が感じられないといった印象。
キレも重厚感も新鮮さも美しさも何か特有の雰囲気も、いずれも特に感じない。
サヴァリッシュは「感銘深いというにはちょっともの足りないけど、それでも結構良質の安定した演奏」が多い印象だが、これはちょっと残念な感じかな。
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