好曲好盤探訪

名曲か、名盤か、というより、個人的好みで好きな曲の好きな演奏との出会いを求めてボチボチと。同じような方の参考になれば

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 アバド/ベルリンフィル/スウェーデン放送合唱団 他 

2017-09-17 18:31:01 | べートーヴェン 交響曲第9「合唱」
ベートーヴェン 
交響曲第9番「合唱」 

指揮…アバド
演奏…ベルリンフィル
合唱…スウェーデン放送合唱団 他 
好み度…4(5点満点)

ベルリンフィルとの最初の録音のほう。
ネットでの評など見ると結構散々な言われような気もするが、悪い演奏とは思わない。
響きは冒頭の強奏から覇気ある響きだし、その後もベルリンフィルらしい濁らず厚い響きでいろんな音がバランスよくしっかりまとまってよく鳴っているし、合唱も明るめの透明感も感じさせる美しさをまとって不足はない。
欲を言えば、第2楽章はちょっとどっちつかずのもやっとした印象も受け、第3楽章も悪くはないが深みや敬虔な雰囲気を感じるということもないかな、という感もあるし、終楽章もここぞというところでちょっとあっさりしている印象もなくはない。
概して、演奏として過不足なく美しく厚く上質だが、深みとか熱い共感とか感動的なものとかあるいは敬虔な雰囲気とか、何か「それ以上」のものがもう少し…、といったところなのかな。よくできた演奏だと思う。
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ブラームス 交響曲第2番 ラインスドルフ/ボストン響

2017-09-17 18:25:16 | ブラームス 交響曲第2番
ブラームス 
交響曲第2番 

指揮…ラインスドルフ
演奏…ボストン響
好み度…4.5(5点満点)

少し古風で厚く骨太で快活な響きが心地よい。
内声も厚く思い切りよく重なり合う。
その響きはときに分厚い推進力となり、ときに叙情性を漂わせ、小細工なし、ストレートで開放感ある、おおらかな温かみも感じさせるブラ2になっている。
第1楽章では内声も豊かにストレートな明るい骨太さをもった響きや、随所で聴かれる分厚い推進力、ときに濃く漂う情感等印象深く、第2、第3楽章では特に速さを落としてはいないが、ときに深みを感じさせる厚い弦の重なりは心地よく、終楽章での、各楽器が十分な厚みをもった上でのこれらの重なりは力感十分であり快活であり色彩豊かであり、フィナーレも特に慌てず力強く色彩豊かに〆ている。
変わったことは何もしていないが、古きよき~なんて言葉が思い浮かぶような、ほのかに熱も感じる、真っ直ぐな、好盤である。
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ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 テンシュテット/ロンドンフィル

2017-09-17 18:22:14 | ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」
ベートーヴェン 
交響曲第6番「田園」 

指揮…テンシュテット
演奏…ロンドンフィル
好み度…4(5点満点)

1992年ライブ。
前半2楽章と後半3楽章での音の大きさの違いはちょっと聴きにくい印象も受ける(第3楽章から俄かに大きくなる)。録音の関係だろうか。
響きは全体として明るさとか清清しさとかはあまり感じられず、といって特別な深みなどがあるかといわれればそういう感までもいかないような気もする。
聴けば落ち着いた厚みもあって凡庸とも思わないが、深いというよりはちょっと重ったるく抜け切らない感を感じるのかもしれない。
嵐の楽章のティンパニは皮が破けるのではないかと思うほどに強烈、終楽章はフルートも絡んだちょっと独特の深みも感じる。
ただそれでもちょっと抜け切らない感ともうちょっと明るさがほしい感は残るかな。
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