その六十八 2020-12-21 | オキテ 明日に向かっていると思っていた変わらない朝見慣れた風景当たり前に受け止める時の流れいつもの挨拶に微笑みを返す止まった景色に息をかける眠るまで悩んでいた憂鬱は息をひそめこれからの数時間に全集中する雲の流れる音が聴こえる吹き抜ける風が振り返る高まる鼓動に深呼吸する目を閉じて考えれば向かった先が明日だった今日を糧に道が続く蹴飛ばされるまで居座る石も地中に眠る新しい命も今を蓄え今を生きて今を迎える