い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

百八歩

2017-08-31 | 道しるべ

ここまでを 終わりとするか 始めるか

自分で決めていい
立ち止まってしまった今
考える余裕はあるだろうか
正しい答えは見つかるだろうか

顔を上げて
見えたもの
うつむいて
気付いたもの

無駄な事って
何だろう

百七歩

2017-08-30 | 道しるべ

音も無く 落ちたしずくの 波紋が泣く

お母さんと呼ぶ
お帰りとほほ笑む
腕の中のぬくもりを抱く

たった一言で
瞬間の出来事で
鼻の奥がツンとする

見えない心の
真ん中の深さに
広がる波紋が

続く限り

百五歩

2017-08-21 | 道しるべ

真を射る 弾む響きの 声に跳ぶ

嫌な事
不安な事
弾む空間で
すべてが取れた

全身に浸み込むのは
音符の調べ

スクリーンで分割された
眼差しの奥に
吸い込まれ
振動に乗る

百四歩

2017-08-16 | 道しるべ

会いたいと 願う痛さに 雨が染み

ただ風に向かい
雨に打たれ
白い冷たさを踏みしめながら

それでも
会いに行き
顔を見て
安堵する

見えない現代は
姿を変えて
伝える便利さが
張り巡らされても

ぬくもりの
距離感が
すべてを超える

百三歩

2017-08-13 | 道しるべ

揺らめきの 変わる香りに 過去写す

世の中がどんなに変わっても
今の自分は
過去から成り立っている訳で

普段から思い出として
そこに無くても
立ち上る
香の揺らぎに
手を合わせる

百一歩

2017-08-08 | 道しるべ

明日に見る 未来の思い出 問う昨日

過ぎたことは
仕方ないと
切り替えて
次に進めと
言われた事がある

励ましも
助言も
素直に受け入れられない
真ん中にいる時

境界線までの距離は
360度同じ
向かう方角は
自分で決める

百歩

2017-08-05 | 道しるべ

そよ風で 見えない思い 消える時

わがままだと思う
タイミングだと思う

言われたくない事
やりたくない事

涼やかな風に目を閉じて
深呼吸したくなるような
そんな中で

一瞬で消える