い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

三十一小節

2018-09-29 | レッスン
いつも小さな重しがあるような

灰色の雲にフタをされて

陽射しが見つからない時

気持ちに逆らうことなく
目を閉じてみる

思い浮かぶシルエット
心に沁みこむ声
あきらめた距離さえ
同じ時を吸い込む

だから

まだ

今を受け入れて
次に進めるはず

二十八小節

2018-09-17 | レッスン
人ごみの中 白黒の影が流れる
木漏れ日のスポットライトは
恥じらいながら揺らめいている

一瞬のあなた色を見逃すはずもなく
色付けされた佇まいに息もできない

振り向く視線に映らなくても

差し出す指に届かなくても

通り抜ける風のように
笑顔を誘う光のように

ほんの一瞬そばにいさせて

二十七小節

2018-09-16 | レッスン
知らない事の方が多いです

一つの道を突き進んだつもりでも

ぬかるみにハマり草につまづき

飛び越えてケガの痛みを知り

回り道して見知らぬ場所に泣く

偶然目にした風景が思い出の絵画を描き

命が吹き込まれた




二十六小節

2018-09-14 | レッスン
星の瞬きに涙を乗せる
光年の一瞬で輝く星になる

包む光の目指す先
交わることのない
真っ直ぐな光が届く

同じ空 同じ星
見えていますか
届いていますか

同じ時を生きている
同じ地球に立っている

それを
奇跡と名付けたら
夜空に滲む想いも
祈りになる

二十五小節

2018-09-10 | レッスン
苦にならない事
続けられる事
寝食忘れて没頭する
子供みたいに
ワクワクして

期待と希望だけが
連れて行ってくれる

道のりは想像出来なくても
流れる雲の向こう側に
一番星の目印を見つけたら

跳べる 跳ぶ

二十四小節

2018-09-07 | レッスン
始まりは決めなくてもいいのです

伏し目がちのあなたから目を離せないと気付いた時

埃をかぶったぬいぐるみが愛おしいと思った時

得意ではないリズムに心躍る時

その始まりを思い出そうとして
一日一日遡っても
目覚めた時の夢の存在のように
儚くて緩やかなものだから

後ずさりせず
ただ前を向いて


二十三小節

2018-09-04 | レッスン
聞きなれたメロディーは
初めて知る歌詞の魔法

知識としての言葉は
音符の中を流れ耳に届いてた

あなたが舞う言葉は
意味を連れ
心に沁みる

寄り道しない
真っ直ぐな魔法に
包まれた想い