い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

百二十八小節

2019-05-30 | レッスン
赤と黒のため息が混ざり合う時

隠された裏側が鈍く光る

天使の波長が放った羽は

迷うことなく真ん中を覚ます

分かっている筈だった
未熟な思考は
追いかけることを止め

目覚めた心に従うことにした

百二十七小節

2019-05-27 | レッスン
大丈夫

勲章と言う名の痛みを背負っても踏み出せる

大丈夫

出口のない迷路でも先はある

汗一粒の速度で涙が追いかけても
同じ雫の温かさで沁みていく
拭う指先のげんまんは
やぶられる事はないのだから


百二十六小節

2019-05-26 | レッスン
時には夢のような現実の中

すべてを忘れてその空間だけがある

憧れよりも鮮明で
存在さえも透き通る
躍動のリズムは心地よく
息づかいの色に捕まる

ありがとうの余韻はいつまでも響き
思い出のドアを閉めることが出来ない

百二十五小節

2019-05-24 | レッスン
気付くまで間違いではなかった

思い込みに助けられ
勢いに乗ったまま
前だけが見えていた

それが未熟な原石だと言うのなら
磨かれた経験が写すものはなんだろう

輝く未来と
夢見る明日
ありふれた言葉に隠れ

不透明な過去を太陽に透かしたら
続く道を示すのだろうか

百二十四小節

2019-05-22 | レッスン
後悔のフタが開く

覗き込むことは
勇気だろうか
希望だろうか

反省が重しになり
支える力を蓄える

書き込んだ予定が
現実になる日

閉めるための力は要らない
解き放つ躊躇いに勝ち
形を変えて次を待つ



百二十三小節

2019-05-20 | レッスン
空を見たくて雲を目指した

青に浮かぶ白は
クジラになり
絨毯になり
羽になって
水色の空を描く

季節が画素数を上げるように
昇って行く
思い出のページが増えるように
重なって行く

昨日になった一日を
懐かしむより
今日になった一日が
明るい日でありますように

百二十二小節

2019-05-17 | レッスン
ひとつ 箇条書きの呪縛にハマる

ひとつ 決心が結果を求める

ひとつ 焦りが傷を増やす

辿り着くまでのナビが見つからず
沿道の応援も聞こえない
巡り合う人の瞳の奥を覗き込み
己の濁りを知った時

ひとつ 初めてに身を託し

ひとつ 納得を結果に委ねる

ひとつ 安堵が自分を認める

百二十一小節

2019-05-15 | レッスン
いつだって どんな時でも
そばにいられるなら

陽射しの進む方向を示します

気付かれず 声もかけられない
忘れられた存在でも

一緒に進むことは出来るから

星が回る速度で
あなたを包みます

雨音に眠る日は
姿を消しましょう

太陽の祝福を浴びて
鮮やかになる影であっても

百二十小節

2019-05-12 | レッスン
思い出の中のフィルムを透かし色を付ける

汗ばむ温度を優しくする木陰の風が通り過ぎる

季節が違っても丸い地球が目隠ししても

一直線の時間の中で同じ明日を目指すなら

必ず明るい日がやってくる



百十九小節

2019-05-09 | レッスン
平行線上の頑張りは
貫く強さを物語る

互いを認め
追いつき追い越し
見える姿が力をくれる

転んでも起き上がった
傷口は涙で洗った

並んだ場所に消えた灯り
将来とか
永遠とか
夢の先に

灯る光を見つけたら
次の一歩