い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

その六十五

2020-12-17 | オキテ
やまびこの答えを待つ間
冷たい空気を吸い込んで
望む返事が戻るよう
目を凝らして風を見る

二人の心の行き先が
同じ方向に向かう時
ありふれたその一瞬が
闇夜の一番星になるように

見えない時の流れさえ
瞬きを繋げて線にする
辿っていけばいつか出会える
夜に眠る星たちの夢