い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

六枚

2019-10-30 | 日めくり
弧を描く声援の中降り注ぐ満天の星

報われない努力が
逃げ出そうとしても
限りない大空の中
雲の隙間で休むだけ

吹く風が君を見つけてくれるから
翼を広げて準備しよう

永遠の一点にいる
奇跡の瞬間を見逃すな
迷わず飛び立て
力の限り

見上げる空は
いつも君を見ている

五枚

2019-10-28 | 日めくり
変わらない昨日に重ねていくもの

灰色の空の向こう側に

輝く光が貫く時を待っている

飛ぶことをあきらめそうな朝

一粒の雲の隙間から届いた道しるべ

行き先が分からなくても

傷ついた羽を風に託して

変わらぬ思いを抱いたまま

あなたのもとへ飛んでいきたい

四枚

2019-10-27 | 日めくり
ひたむきの漢字の意味に出会った時

直向きな姿を見て
息をする事さえ忘れる
好きと嫌いの枠は無く
ただ目が離せない

感動の強い磁力に寄せられて
すべてが無になる瞬間
鼓動の拍手が強く響き
全霊を支配する



三枚

2019-10-25 | 日めくり
季節の風が咲かせた花なら
逆らわずただ太陽を見上げる

比べることは知らない
同じ方向にゆらりゆらり
甘い蜜の味も知らず
綿毛の重さでふわりふわり

緩い風の五線譜に
雫の音符を弾ませて
奏でる音色がどこまでも
いつまでも続きます様に

二枚

2019-10-24 | 日めくり
24時間で新しい一日を迎えるなら

たとえ一秒でも同じ時を過ごせないなら

貴重過ぎてもったいなくて

考える暇もなく絶えず訪れる新しさを

感じる余裕は持てそうもない

無駄と言われても時は過ぎていき

感じ方で考え方で変わる価値観も

すべて受け止めながら自分になる

一枚

2019-10-22 | 日めくり
何事にも始まりがある

始めてみない事には継続は無く
楽しさも辛さも自信も落胆も
感じることは無いのだから

日めくりの最初の日付は
自分で決める

季節の風が変わっても
後悔が悔し涙を流しても
それが 始まり

新しい日めくりの最初の一枚

二百小節

2019-10-21 | レッスン
レッスンは一生続く

これで満足だと区切りをつけても
その先は続いているから
それぞれの目標のゴールは
自分で決めればいい

途中で横道にそれたとしても
選ばなかった道のその先を知る由もない

ならば
時に想像して近づくことを試みてもいいし
憧れに方向を変えるのも有りかもしれない

そう
いつだって
行きつく場所は誰にも分らず
望む場所も描かれてはいない

だから
だったら
次の一歩は近づくための最初の一歩

百九十九小節

2019-10-19 | レッスン
語呂合わせの呪文を覚え
つもり の魔法をかける

雨音の距離を測り
想いを浮かべる術を探る

あの時を過去にして
今を未来と呼ぶのなら

悲しみも辛さも
幸せも希望も

織りなす時が交わって
羽衣の風を操る舞になる

百九十八小節

2019-10-17 | レッスン
当たり前の空気に触れた
ありふれた日常が傷ついた時

言葉が届く前に眠りそうな心
倒れそうな気持ちを支える笑顔

気付いてはいたけれど
分かってはいたけれど

ほんの少し腰を下ろして
二粒だけ涙をためて

新しい日付の意味が
当たり前になります様に

百九十七小節

2019-10-15 | レッスン
星も眠る夜に考える事

後悔の過去がひとつ
ああすれば こうだったら
虚しさが数を増やしていくのなら
戻ることの出来ない過去に置いて行く

希望の未来が瞬く
見てごらん 指さす先に
一番に目覚めた星が輝くのなら
次の一歩続く未来を信じて進む