い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

八十二歩

2017-05-28 | 道しるべ

好き嫌い ため息に飛ぶ 時過ごし

好きな食べ物は何だろう
好きな色は
髪型は ファッションは 音楽は

知りたくて
近づきたくて

面倒だと
分からないと
平穏を願うのも

分かる

自分を愛し
無償の愛に包まれて
それでも
棘の人生は
罠をかける

八十一歩

2017-05-23 | 道しるべ

涸れた音 閉じたまつ毛に 滲む汗

衣替えした陽射しは
葉を揺らし
川面に飛び込み
光の音を奏でる

拒む強さで
伝える優しさで
遥かな星を見守る

自分にとっての
今 この瞬間に
潤すものは




八十歩

2017-05-22 | 道しるべ

声も出ず 熱いしずくも 乾く夢

目覚めた瞬間
忘れてしまったり
ハッとして
現実に戻ったり

夢占いの説は
色々あるけど

悲しい感覚だけが
残る夢物語は
朝日を浴びて
浄化した

七十九歩

2017-05-19 | 道しるべ

眠る時 心音の中 明日を去る

活を付ける言葉が増える
流れに身を任せる
運命を信じる
待つ人生や軌跡を振り返るのでは無く

自ら旅に出て
奇跡を手に入れる

そして
終点に辿り着くのではなく
未来に向かう

七十八歩

2017-05-15 | 道しるべ

世代超え 蕾の見る夢 開く朝

母の日に
感謝を伝える
当たり前になっていた
貰うばかりの想いは
今も続いている

年間行事の
決まり事みたいな
イベントに乗って

直接言えないくせに

 ありがとう

のメッセージカードの
赤い花束に照れた


七十七歩

2017-05-11 | 道しるべ

太陽に 見つめられてた だるい午後

裏表のない
天女の羽衣をまとった様な
清らかな生き物に
なれる筈もなく
出会える奇跡もなく

ただ夢を見て
憧れを抱いて

夏の気温に負けそうな今日

お天道様が見てる
強い眼差しで

七十六歩

2017-05-09 | 道しるべ

記憶起き 夢の狭間で 目を閉じる

時間は
悲しみを包んで
背中を押してくれる

思い出と言う宝箱の鍵は
自分が持っている

微睡みの中
新しい陽射しに起こされて
開いてしまった記憶

今はまだ
寝たふりをして
鍵を閉めた