い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

八十九日

2020-02-29 | 日めくり
これまでの真実 これからの本当

過ごしてきた時間
消す事の出来ない現実
受け入れるしかない結果
マイナスの部分を塗りつぶし
プラスで補修を試みる
描けた過去を細目で見たら
広がる未来を想像しよう

無駄も無理も分からないこれからを
邪魔する諦めは似合わない

八十八日

2020-02-28 | 日めくり
腕の高さの鼓動

コンビニのドアを支えてくれた腕越しの眼差し
出て行く時の伏し目が語るお辞儀の角度
気付いた時の口角が上がるトキメキ

日差しを含んだ風に目を閉じるような
花びらの揺らめきに耳を澄ますような
やさしさに包まれた笑顔に

見上げる高さの鼓動が響き
ただ ただ ただ
会いたくて 会いたくて 会いたい


八十七日

2020-02-27 | 日めくり
変わる大空が隔てる時間

始まりを祝して射し込む光も
一瞬のうつむきでカーテンが閉まる
下ろされた場所をのぞき込む
霞む景色の見える距離
近づくほどに遠ざかる

想いが埋める距離ならば
一歩の希望を踏みしめて
うつむく勇気を伝えよう
重い灰色を押し上げて
冷たい雨を絞り出す

青い大空はいつも見ている

八十六日

2020-02-26 | 日めくり
伝える言葉 伝えたい想い

今の気持ちをつぶやけば誰かに届く現在で
過去が夢見た未来さえ目の前の現実になる

出会うことのないおとぎ話の主人公も
望んだ時刻にリアルな姿で通り過ぎる

宛名のない言葉でも
誰かのもとに届くだろう
一方通行の儚さを
嘆く暇も与えずに



八十五日

2020-02-25 | 日めくり
窮屈なありのまま

太陽の光を浴び
雨に潤う大地を踏みしめる
生きるために進化を求め
支え合う生き物になる

当たり前に感謝をしても
日常の空気は見えず
存在そのものが
奇跡の点になる

その瞬間に回答は求めない


八十四日

2020-02-24 | 日めくり
想像上でも思い描ける姿がある

ひとりの夜
ドアの向こうに誰かいるけど
名前を呼べば声はするけど
窓をたたく風の冷たさが
独りにさせる夜

おやすみの挨拶にも
表情を変えない笑顔がある
星の数のキラメキを持て余し
ひとつと決めたあの日から
知ってしまった罪


八十三日

2020-02-23 | 日めくり
間違い探しの例題

少し離れて全体を見る
小さなズレがここだよと言う
準備段階のやさしさが促す
見落としてしまう難題

解ける確信はなくても
怖いもの見たさの誘惑に負け
挑戦する小心者が笑う
けれどあきらめる気はない





八十二日

2020-02-22 | 日めくり
出会ってないなら別離も忘却

別れの始まりと言うのなら
片思いの切なさの中
言葉を交わすこともなく
夢色の花畑で戯れる

投げ続けた湧き上がる思いが
すべて泡となり消えても
心の思い出のカテゴリーに
収めることが善なのか

訪れる約束のない終わり
身構えることなく
偶然の不意打ちを受け入れて
強くなれると言い聞かす


八十一日

2020-02-21 | 日めくり
紙一重の向こう側

にわか雨に透けるような
すれ違う風になびくような
ひらひらと姿を変え
長い歴史の中に漂い続ける

自分の居場所を見失い
立ち止まった場所で見つけたもの
キラキラと光を放ち
遠い時間の中を追いかける

八十日

2020-02-20 | 日めくり
繰り返す必然の隙間

何が起こるかわからないと
絶えず思っている訳もなく
身構えた初めては怖いけど
やってきた必然はかわし様もなく
何とかこなしながら生きてきた

失敗と成功の項目だけで
分けきれない詳細な分別
心の持ちようだとか
格言の大きさに隠れても
滲んでしまう柔らかな心

不確かな隙間にある真実