ゆるやかに 舞う花びらの 届く先
時には
身を任せ
逆らうことなく
風に乗る
背負う荷物を
選ぶのも
決断の瞬間も
やわらかく
受け止める
雨上がり 早起きスズメの コマ送り
朝もやの中
庭の緑の中に
揺れる丸
雨にぬれ鮮やかさを増す
草の動きに
ふっくらスズメが
ついばんでいる
仲間の声に合わせるように
チョンチョン・・
コマ送り
すれ違う 開花の色を まとう風
風の便り
鬼ヶ島を制した桃太郎
その座を守るための
努力も辛さも
語り継がれる
物語の前に
暴かれる
あの時があったから
あの人に出会ったから
新しい季節を
迎える強さも
身に付いた
深い朝 羽音が断ち切る 雨の列
夜明けを濁す雨の幕
羽ばたく音が時を知らせる
一回 二回
存在を鳴き
繰り返すことを信じ
ただひたすら
声を上げ
飛び立つ
砂利ひとつ 踏みしめ一歩 道になり
どんな些細な事でも
無意味な事でも
ひとつ欠ければ
違う自分になる
後悔するなら
今の自分を受け入れて
新しい明日を目指す
空と地の 境界よりも 潔く
諦めたらそこで終わりだと言う
続けたら
努力したら
必ず何かを掴んでると
誰かの教えの中で
誰かに理想を語り
見守られ
見守りながら
この瞬間を決める
息を止め 雲の重みに 膝をつく
立ち止まる時
後ろめたさに耐えかねて
ごまかしてみる
その先が見えるメガネがあったなら
かけてみる？
それとも
手探りでも行ってみる？
寒いねって 伝わる言葉 溶けて行く
春の月になり
曇り空が冬を引き留める
新年の初めより
桜咲く新年度に位置につく
忘れてた
駆け足で過ぎた今
見ててくれた
それだけで
目が覚める
グラス泡 駆け上がる先 踊りだす
ガラス越しの透明の中
注ぐ音
飲む前の期待に
見える粒
寒い息
温かな湯気に変えて
両手に包むより
凍える手で
はじける泡に触れる