い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

その五十

2020-12-02 | オキテ
冷たい線で横切る風も
吹く方角で春色に変わる
 
白い結晶を運ぶ途中で
人肌の吐息が溶かし始める

凍てつく棘に守られた
幼く堅い魂が目覚めたら

初めての温もりが
あの街から届くのを待とう