い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

百四十一歩

2017-11-30 | 道しるべ

渦巻いて 寂しさ巻き込む 木々の風

落ち葉がささやく
ひとつふたつ
冷たい渦に踊らされ
行き先も知らず

舞い上がり
白い空に抱かれたなら
巡り合う
春の桜色に
染まる日を待つ

百三十九歩

2017-11-22 | 道しるべ

風見鶏 逆らう流れ 時任せ

涙が落ちる速さで
悲しみが消えるかもしれない
花が散る瞬間を
受け止められたら

回りまわって
留まることが出来た時
その瞬きの風景を
楽しむことも
覚えよう

百三十七歩

2017-11-18 | 道しるべ

伸びをして 追い風ひとつ つかみ取る

頑張ってる
背中を押す
助け舟に
気付くことなく

波に乗っている
自力で漕いで
進んでいると

帆を満腹にする
力強さに
目を見張る

さぁ今
振り向いて
つかみ取れ

百三十六歩

2017-11-16 | 道しるべ

隠せるか 明の真実 暗の影

社交辞令とか
お世辞とか
世渡りの
パスポートは
いつから
身に着けたのか

責任の鎧は
重すぎて
身動きが
取れないこともある

誰もが
自由を求めていると
悩み
論議しあっても

正解なしが
模範解答