い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

二十二小節

2018-08-30 | レッスン
同じデザインのTシャツを探しに
車を走らせる

定番の歌詞に泣きそうになる

分かっているのに
虚しさを閉じ込めて
希望が大きく膨らむ

エアコンの風に吹き消して
愛の言葉を熱唱しよう
小さな小さな世界だけ

夢で満たす

二十一小節

2018-08-27 | レッスン
目覚めたら ヒンヤリとした寝床
う~んと伸びをしたら両手に
風を掴んだ

サラサラと軽い布団を持ち上げて
まぶしい光に手を伸ばす

くすぐる指先が挨拶する
エールのシャワーがころころ注ぐ

「初めまして!」の笑顔に会うために

ただ会いたくてここに来た


十九小節

2018-08-19 | レッスン
違いは何だろうと考える

可能な出会い
偶然の経験
努力のご褒美

最大限の片隅で
辿り着いた答えは

歩いて行ける枠の中
いつの間にか握ってた
盾に遮られた結界

違いを知るために
窓を見上げる



十八小節

2018-08-11 | レッスン
いつも一緒に・・
望んで呼び名まで揃えた人
出会うまでの人生は
その人そのものなのに
向き合った笑顔の後ろは
見えていなかった

毎年
繋がる血筋に囲まれる時
優先順位を突き付けられて
同等の輪からこぼれる

4人8人・・
膨れていく家系図の元
その中に
育った名字は綴られず
家族の範囲が伸び切って
細く儚く続いてる

ただただ
感謝した
合わせた両手に

一粒の涙



十五小節

2018-08-04 | レッスン
ものさし一本
単位は未知数

育った所で
出会った人に
測られ

肩書の迷路に追い込まれ
作られた人物像

はじかれた場所は
自分のものさしの出番

首を傾げて
角度を変えて
誰かのもう一本の
ものさし借りたら

測れるかも 知れない