例によって図書館から借りてきた本で、「飛行機に乗るときに読む本」というのを読んだ。
題名に惹かれて手にとっては見たものの、これも途中で読むのが嫌になってしまった。
要するに、世の中には飛行機恐怖症という人がいるらしい。
そういう人に対しての精神療法なわけで、きわめてメンタルな部分の記述が多く、心理カウンセリング的な内容で、精神の健常なものからすればおかしくもおもしろくもない。
ある種の精神病に対する対処療法であって、読んでいるとばかばかしくなってしまった。
で、途中で放り投げてしまった。
この世の中には飛行機に乗るときに異常に緊張する人がいることは承知している。
そういう人は、確かに、飛行機に対する脅迫観念が抜けきれないということは事実であろうが、それはその人の病気であって、病気でないものがその対処療法を読んだところで意味をなさない。
私自身は飛行機恐怖症ではないが、あの巨大な旅客機が空を飛ぶということが不思議でならない思いを抱いていることは確かである。
いくら翼に生じる揚力で浮き上がるといわれても、どうにも納得できない。
空気を前から押し込んで圧縮し、燃焼させて推力を得るといわれても、どうにも納得しかねる。
ならばなぜ不安を抱かずに飛行機に乗れるのだと自問してみると、周りのものが普通に振る舞っている以上、自分だけが危険にさらされることはなかろう、というきわめて他力本願的な思考で落ち着いているにすぎない。
まさしく「人の振り見て我が身を正す」ようなもので、人を信じていれば自分だけが危険にさらされることもなかろうという程度の思考でしかない。
なまじ、若いときに多少航空機のことを勉強したが故に、飛行機というものがどういう風にして飛んでいるかを知っているので、不安がないとも言える。
しかし、最近の旅客機の上昇する角度というのは、まるでジェットコースターが勢いよく坂を上るような感じで、本当に失速が心配になるぐらいのものである。
これにはつくづく驚かされる。
しかし、現代の科学はそれを可能にしているわけで、科学を信ずれば、何も恐れることはない。
飛行機嫌いの人、あるいは飛行機恐怖症の人は、その部分で現代の科学を信じ切れないということなのであろう。
世の中の大勢の人の中には当然そういう人がいても不思議ではないが、この本はそういう人を対象に書かれているので、読む人にとってはつまらないのもこれ又当然のことである。
私の知人の中にもこういう人がいて、搭乗前に通過する金属探知器を潜るだけでひ汗がでて機械が反応してしまうという人がいた。
通常の生活ではごくごく普通の人だが、やはり飛行機に乗るとなると、この本でいうところの異常心理に陥るのであろう、できれば飛行機の旅は敬遠するという類の人だ。
この本はそういう人のためのカウンセリングに近いものだから、そうでない人にとっては読み物としておもしろくない。
題名に惹かれて手にとっては見たものの、これも途中で読むのが嫌になってしまった。
要するに、世の中には飛行機恐怖症という人がいるらしい。
そういう人に対しての精神療法なわけで、きわめてメンタルな部分の記述が多く、心理カウンセリング的な内容で、精神の健常なものからすればおかしくもおもしろくもない。
ある種の精神病に対する対処療法であって、読んでいるとばかばかしくなってしまった。
で、途中で放り投げてしまった。
この世の中には飛行機に乗るときに異常に緊張する人がいることは承知している。
そういう人は、確かに、飛行機に対する脅迫観念が抜けきれないということは事実であろうが、それはその人の病気であって、病気でないものがその対処療法を読んだところで意味をなさない。
私自身は飛行機恐怖症ではないが、あの巨大な旅客機が空を飛ぶということが不思議でならない思いを抱いていることは確かである。
いくら翼に生じる揚力で浮き上がるといわれても、どうにも納得できない。
空気を前から押し込んで圧縮し、燃焼させて推力を得るといわれても、どうにも納得しかねる。
ならばなぜ不安を抱かずに飛行機に乗れるのだと自問してみると、周りのものが普通に振る舞っている以上、自分だけが危険にさらされることはなかろう、というきわめて他力本願的な思考で落ち着いているにすぎない。
まさしく「人の振り見て我が身を正す」ようなもので、人を信じていれば自分だけが危険にさらされることもなかろうという程度の思考でしかない。
なまじ、若いときに多少航空機のことを勉強したが故に、飛行機というものがどういう風にして飛んでいるかを知っているので、不安がないとも言える。
しかし、最近の旅客機の上昇する角度というのは、まるでジェットコースターが勢いよく坂を上るような感じで、本当に失速が心配になるぐらいのものである。
これにはつくづく驚かされる。
しかし、現代の科学はそれを可能にしているわけで、科学を信ずれば、何も恐れることはない。
飛行機嫌いの人、あるいは飛行機恐怖症の人は、その部分で現代の科学を信じ切れないということなのであろう。
世の中の大勢の人の中には当然そういう人がいても不思議ではないが、この本はそういう人を対象に書かれているので、読む人にとってはつまらないのもこれ又当然のことである。
私の知人の中にもこういう人がいて、搭乗前に通過する金属探知器を潜るだけでひ汗がでて機械が反応してしまうという人がいた。
通常の生活ではごくごく普通の人だが、やはり飛行機に乗るとなると、この本でいうところの異常心理に陥るのであろう、できれば飛行機の旅は敬遠するという類の人だ。
この本はそういう人のためのカウンセリングに近いものだから、そうでない人にとっては読み物としておもしろくない。