Hare's BAR

「待てば海路の日和あり」焦らず、あわてず、諦めず。

携帯カンニングに思うこと

2011年03月02日 | Weblog
京大の携帯電話を使った入試問題漏洩事件。

なんだか、すっきりしないんです。

一番悪いといえば、事件を起こした張本人と誰もが思うところですが、果たして本当?

京大や有名私大を受験するぐらいだから、かなり勉強はできる子とみたが、そのような子があえてこんな稚拙な手段を使ってでも合格したい理由に根本的な原因があるのではないかと思うのです。

...学歴偏重社会です。

いい大学を出て、いい会社に就職するというこれまでの悪しき慣例がこの事件のそもそもの根っこにあるんじゃないかと思うのです。

今、各大学では受験時の携帯電話の管理方法について対処療法的に対策を検討しているようですが、携帯電話に関してはそれでOKなのかもしれません。

しかし、こんな問題はいたちごっこで携帯電話に代わるカンニング方法がいずれ間違いなく出てくるでしょう。

事件を起こした受験生を攻めるのは簡単ですが、果たして今の世の中の歪に向き合って真剣に正そうとする大人が何人いるんでしょうか。

むしろそっちの方が心配です。