Heal-log

つれづれなるままに。

インドへの憧れ。

2005年06月24日 | 
インドに行きたい、そう思って10年以上が経つ。
思ってはいるのだが、なかなか実行できていない。

理由は簡単だ。
1.道連れがなかなか見つからない。
2.こわい。


聞くところによると、インドという国は、かなり好き嫌いが分かれるようである。
「インドにハマって何度も行きたいと思う人」と「インドという言葉すら聞きたくなくなる人」。
どちらに該当するかは、行ってみるまで判らないらしい。


行ったことのない場所に憧れるからには、きっかけがある。
私の場合はテレビと本だった。

NHKスペシャルの「アジアハイウェー」(平成5年放映)でインドに漠然と憧れ、妹尾河童氏の「河童が覗いたインド」でタージマハールが見たくなった。

大学に入ると、周りの友達で「インドに行ってきました」人口が増えだし、熱は否が応にも高まる。
「深夜特急」や、予定もないくせに「地球の歩き方」を買い込んだのも、この時期だったように思う。


しかし、私は行かなかった。というより、行くことが出来なかった。
理由は上述のとおりなのだが。

インドを「こわく」思う理由は2つある。
体調を壊したり、騙されたり・・・という直接的な怖さと、これだけ憧れている国を嫌いになったら・・・という恐怖である。

どれだけ本を読んでも、友達の話を聞いても、「インドが嫌いになった人」の経験談は表に出て来ない。では皆ハッピーかと言うと、そうでもないらしい。


ところで、ここ数週間、自分の中の「インド熱」が高まっている。
これまたNHKで放映されていた「ダージリン・ヒマラヤ鉄道の旅」という番組を見てしまったのだ。
そんな話を友人にしたらば、2冊の本を教えてくれた。
椎名誠氏の「インドでわしも考えた」と、たかのてるこ氏の「ガンジス河でバタフライ」である。

今週この2冊を読んだところ、案の定、熱は上がってしまった。
行くべきか、行かざるべきか・・・。


その国が「イメージと違うかもしれない」という覚悟がなければ、旅になど、出るものではないのかもしれない。
環境や、体力を考えると、現実的に残された時間も多くはない。

この国を自分の目で見に行くか、憧れにとどめておくか、私の「インドかぜ」はまだ続きそうだ。