Heal-log

つれづれなるままに。

アルゴンプラズマ続報。

2005年10月31日 | つれづれ
恐怖のウミガメ処置から2週間。
恐れつつも、待ち焦がれた診察日がやってきた。

処置後の痛みと鼻血攻撃に懲り、午後半休という万全の体制で挑む。
幸いにも、本日は研修医ではなく「本物の」先生の処置だった。
何の前触れもなく、治療は始まる。

まずは、やっぱり麻酔。
そして良く判らない器具を駆使して(目を閉じているので自分でも不明)、内部をガガガガっと。
麻酔の苦味と口呼吸で、今回もウミガメ状態に涙が流れる。
前回と違って、看護師さんも側にいないので、流れた涙は頬を伝って、鎖骨付近まで達した。
我ながら恥ずかしいけれど、動けないので放置。

ひとまず両鼻分が終わって、「これからまた痛いのか!?」と身構えると、今回はこれにて終了だった。

「ちょっとはスッキリしたかな?」
先生に言われて、初めて鼻から息を吸う。

おおおおおーっ!
なんてスッキリしたことだろう。
これまでの2週間も、特に鼻詰まりに悩まされたとも思わなかったのに。

恐るべし、アルゴンプラズマ。


10年来の花粉症との闘いも、3週間後の今日で終了(予定)。
でも、個人的に耳鼻科は親知らずを抜くより怖いと、今でも思っている。

泣きの音楽。

2005年10月30日 | 音楽
「この胸いっぱいの愛を」という映画を見に行った。

自分でも驚くくらい、そして久しぶりに泣いた。
顔が上げられなくなるくらいに。

どこで泣いたかと問われても、憶えていないのだけれど(それくらい泣きっぱなしだった)その時にかかっていた曲は鮮明に憶えている。


P.マスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲。
聞いたことはあっても、曲名は知らなかった。

音楽と嗅覚は、記憶に直結する。
今後この曲を聞くと、泣きそうになるのかもしれない。
もちろん、良い意味で。

ヴァイオリンとオーケストラのサウンドだけれど、ピアノもあるだろうか。
久しぶりに楽譜を探しに行こうと思った。

LIVE STRONG。

2005年10月27日 | つれづれ


今回の出張で手に入れて、一番嬉しくて悔しかったもの。
日本では売っていないイエローバンド。

黄色いバンドは、癌に対するAwareness。
自分の仕事に直結する分野だ。

入手先が競合さんという事実は悔しいけれど、世の中の動きや流行をキャッチして取り入れる姿勢はまさに、「敵ながらアッパレ」。


強くなりたい。
とても難しいことだけれど。

名古屋風味。

2005年10月27日 | 
名古屋といえば、金のシャチホコに、ドラゴンズに、名古屋嬢。
モリゾーじいさんは森に帰ってしまったし、名古屋嬢以外は見に行く時間がないので、「名古屋らしさ」は食文化で堪能することにした。

3泊4日なので、昼食3回、夕食4回。
今までいろんな人と出張したけれど、今回のメンバーは抜群に食文化の追求に熱心だった。
現上司が、名古屋で2年間過ごしたのも心強い。

1日目は名古屋コーチンのおみせ「とり銀」へ。
とり懐石なるものを食す。
最初は「全部鶏ですか!?」と思ったけれど、なかなかいけるものだ。
コーチン偉し。


2日目のお昼は学会会場で配布されるお弁当を食べ損ね、その辺のカフェへ。
「やっぱり名古屋に来たらこれだよなぁー」と上司が頼んだのは
あんかけスパゲティなる代物。

↑これ。
ベーコンが沢山入っていて、胡椒が若干効きすぎの気があって、しかもあんかけ。
ナポリタンが液体になったような感じだ。
初めての味、最初は「ん?」
でも結構くせになって、最後まで食べきった。

2日目の夜は、かの有名な「世界の山ちゃん」へ。
名古屋では「石を投げたら山ちゃんにあたる」とか言うらしいけれど、本当に沢山の店舗があったような気がする。
手羽先、てばさき。やっぱり鶏偉し。


3日目。またお弁当を食べ損ねる。
世の中の人は、本当にすばやいと思う。
と言うわけで、会場を抜け出し、ひつまぶしの蓬莱軒へ。



これは、文句なしに絶品だった。
鰻も偉い。そして、これを考案した名古屋人はもっと偉い。
「好きなように食べていい」 、最後の4分の1はお茶漬けにした。


4日目の晩は大学からの友人と会い、おじさんがやっている中華料理屋へ。
過去2回来ているそのお店の料理は、本当においしい。
中華といっても、定食屋さん的なお店で、メニューも「から揚げ」とか「チャーハン」とかなのだけれど、一つ一つが泣きそうにおいしかった。

沢山話して笑って、帰路につく。

名古屋の人はあたたかい。お店の人も、タクシーの運転手さんも、靴修理屋のおっちゃんも(無料で直してくれた)、友人も、そのおじちゃんとおばちゃんも。

食べ物自体も勿論おいしいのだけど、「おいしい」と食べる客人を、本当に嬉しそうに見てくれるから、余計に印象が強くなるのだろう。

食べてばかりの旅みたいだけれど、その通り。
いつもは通過点として、通り過ぎてしまう街の良さを知った、4日間だった。

最後に、一番大事な名古屋風味を。



えびふりゃ。ついうっかり、購入。

名古屋までの距離。

2005年10月24日 | Weblog
京都や大阪からだと名古屋は『お出かけ』の距離だけど、
東京からだとちょっとした『旅行』になってしまう。
茶畑を過ぎ、川を渡り、浜名湖を今通過した。
あと30分弱で河合塾の歓迎を受けることだろう。

今日から3泊4日の名古屋滞在。
時間はあまりないけれど、楽しめますように。

サイパン日和。

2005年10月21日 | 
旅行の醍醐味。
それは旅自体を楽しむことと、旅の思い出を楽しむことにあると思う。

サイパンから帰ってきて1ヶ月。
日常に追われて旅のことを思い出すことも少なくなってきたけれど、今日はサイパンの余韻に浸れた一日だった。

「あーっ、ボージョーボー人形だ!!」
会社の自分の席に飾ってある人形を見て、先輩が言った。
『願いごとが叶う人形』であるボージョボー人形は、最近TVで放映されたこともあり、人気はうなぎ上りらしい。
もっとも、TVと言うものを殆ど見ない私は知らなかったけれど。

現地で見つけたボージョボー人形を一目見たとき、私の頭には侍魂というサイトの中国のロボットの顔が浮かんだ。
「かわいいのかどうか」
この根本的な議論は他者に譲るとして、『願いごとが叶う』などという触込みに弱い私は、買って願掛けをしている。

そんな訳で、ボージョボーは自分の中でかなり熱い。
その対象に、他の人が関心を示してくれるのは、何だか嬉しかった。
願いが叶えば、言うことはないのだが・・・。


その後、少しサイパン気分で帰宅した私を待っていたのは、1通の封書。

これは4日目に訪れたバンザイクリフでお会いしたご夫婦からの手紙だった。
あの日、ご主人に本格的なカメラで撮って頂いた写真を、送って頂いていたのだ。

写真と言うものは、写す人の腕によってこんなに違うのか。
とても綺麗に撮られた写真を見て、またしばし、旅の余韻に浸る。
そして、旅先での「写真送ります」という約束をきちんと守って下さったご夫婦の心遣いを、とても嬉しく感じた。
この手の約束事は、忘れ去られてしまうことが多い中で、きちんと届いた写真と手紙。

帰って来てから、あの時の出会いはいいものだったと気付く。
それも、また大きな旅の醍醐味。

本当に、ありがとうございました。



いろいろリボン。

2005年10月19日 | つれづれ
リストバンドも流行っているけれど、リボンだって負けてはいない。


手元にあるリボンたち(1個ひっくり返っているが)。
これらは全て「癌」の早期発見と撲滅のシンボルなのだ。

さて、どれがどの癌に当てはまるか、お分かりだろうか?


答え(上から右回りに)。

ピンク:乳癌(これはかなり有名。東京タワーも先日ピンクになった)
クリア:肺癌
ブルー2つ:前立腺癌(よく見るとprostateと書いてある)
紺:大腸癌
金:痛みの緩和(癌に伴う疼痛の意)

ということらしい。自分でも乳癌と肺癌くらいしか判らなかった。

そういえば、レッドリボンはAIDSだし、まだまだあるに違いないと調べてみた。
なるほど、金色は小児癌、黒は皮膚癌、一般的ながん予防はラベンダーとなるらしい。

改めて見てみると、本当に沢山の疾病があるのに驚かされる。
そして、一つ一つにAwarenessの運動があることにも。
市民運動などのムーブメントは、欧米のものだと、つくづく実感する。

そう、残念ながらこの中に「胃癌」のリボンを見つけることは出来なかった。
日本では数が多い胃癌は、欧米ではマイナーな癌だ。
その辺が、大いに関係しているのだろう。

もちろん日本の場合は、リボンなんぞ拵えてお祭りにしなくても、検診の重要性は認知されているし、おかげで早期発見率は世界一だから、いいのだけれど。

でも、たまには「日本から外へ」発信できるものがあってもいいような気もする。
自分ではやらないあたりが、いかにも「日本人的」。

やっぱり、少し欲しい、胃癌のリボン。

アルゴンプラズマ凝固法。

2005年10月18日 | つれづれ
『鼻レーザーで、花粉症に打ち勝つ』
そんな目標を掲げること半年、ついにその日がやってきた。

『鼻レーザー』
私が受けたのは、正確には『アルゴンプラズマ凝固法』という名前だ。

これは、電気を使って鼻粘膜を焼いて感作を起こさないようにするもの。
鼻閉(つまり鼻詰まり)やハナタケ(つまり蓄膿)などに効果があるらしい。
レーザーよりも広範囲の施術が可能なので、短時間オペが可能なのだ(病院のポスターには10分とあった)。

と、言うわけで午後2時に仕事を抜けて、都内の某病院へ。
同期のツテもあって予約済み、そして料金も無料。
勿論、『無料』には代償があって、それは研修医の練習台になるということ・・・。
<この先は食事中の方および、痛いのが苦手な方は読まれないほうが懸命かも>

一応『手術』というからには、麻酔が必要だ。
外来待合室のポスターには、『麻酔は表面麻酔を使用しますので、注射は必要ありません』とあるので、安心と思いきや・・・。

『表面麻酔』
それは、麻酔薬を染み込ませたガーゼを鼻に突っ込まれ、粘膜に吸収させるもの。
軽くスプレーで鼻粘膜に麻酔をされた後に、最初の試練はやってきた。

大量のガーゼが両鼻に詰め込まれていく。スプレー麻酔も効いているのだかいないのだか。また、この詰め方が尋常ではない。まるで「親の敵だ」と言わんばかりに押し込まれる。

口(既に麻酔の味がしている)で呼吸をしながら、ひたすら耐える。もの凄く痛いという訳ではないけれど、勝手に涙が溢れて流れていく。
まるでウミガメだ。
そしてウミガメのまま、麻酔が効くまで30分待機となる。

30分後、『表面麻酔』の効果は覿面で、ガーゼを抜かれても、何も感じない。
そして、いよいよアルゴンプラズマの登場である。
機械に繋がれた器具を片手に、緊張ガオの研修医さん。これはかなりの恐怖だ。

ここで2度目の試練が始まる。
鼻粘膜は痛くないのだけれど、今度は歯に激痛が走る。
何でも機械の振動はダイレクトに、上前歯の歯根に伝わってしまうらしいのだが、これは正直かなりのものだった。
渡されたガーゼを噛み、再びウミガメと化す。

『10分』という手術は本当にあっけなく終わった。
研修医の出来栄えをDrがチェックして、多少修正する(まずい個所があったらしい)。
当日のお風呂(シャワーは可)、2,3日のアルコール、1週間のプールを禁じられて、無事終了。
(ちなみに土曜日のダイビングはOKだそうだ・・・)

3度目の試練は、麻酔が切れたあとのこと。
研修医の処置がまずかったと思われる右鼻の痛みと喉痛(これは多分口呼吸のせい)、そして止まらない鼻血・・・。

そういえば、外来のポスターには「注射はありません」「手術時間10分」とは書いてあったけれど、「痛くありません」とか「血は出ません」とは書いていなかった。
看板に、偽りはない。

鼻血はまだ続いている。
この効果を実感できるのは、しばらく先になりそうだ。

はははのはなし。

2005年10月17日 | こんなもの見つけた
昔から大好きだった加古里子(さとし)氏の絵本に、こんな題名の本があった。
内容はもう忘れてしまったけれど、タイトルは強烈に憶えている。

それを思い出すおじさんに、今日出会った。



これは、韓国旅行に行っていた友人からのお土産。
ロッテの本店のものらしい。

このおじさん(個人的に「名誉教授」と命名した)はガムのディスペンサーだ。
なるほど、よい歯である。


頭頂部から、ガムを補充し、


足元から出てくる仕組み。

見慣れたキシリトールガムではなく、どうも虫歯になりそうな甘いガムである。
50円を入れるガチャガチャのやつみたいな。

名誉教授のような良い歯にはなれないかも知れないが、あまりに面白いので、そこにいる全員に無理やりガムを食べさせた。
朝から皆でガムを噛む。

ロッテが優勝できたのは、絶対に、名誉教授のおかげだと思う。
ははは。




夜長。

2005年10月12日 | つれづれ
前にも書いたことがあるけれど、我が家にはがいる。

日の出と共に起きては出かけ、夜には必ず戻っている。
とても狭いベランダの給湯器の上が、彼らの定位置。
初めのうちは私がベランダに出るだけで、いかにも迷惑そうにバタバタと飛び去っていたのだが、今では給湯器の上に留まったまま、一瞥だにしない。

慣れというのは、怖いものだ。
恐らく、今ベランダに「目玉」を吊るしても、彼らは平然としているのだろう。

そう、「彼ら」だったのだ。今までは。

少し前のことになるけれど、サイパンから帰ってきた夜、鳩が一羽になっていることに気付いた。
それから3週間、我が家にもう一羽が帰ってくることはない。
鳩の生態は全くわからないけれど、破局でもしたのか、それとも「つがい」だと思っていたのが親子で巣立ちをしたのか・・・。

ともあれ、一羽だけ残った鳩は、少し広くなったスペースで少し淋しそうに見える。
今晩のように少し冷える夜は、特に。

休日の朝から鳴いて安眠妨害をしたり、ベランダを修復不可能なまでに汚したり。
なかなかアウトローな同居人ではあるけれど、今夜は寝る前に少し洗いものでもして、お湯を出してあげようなどと、考えている。