Heal-log

つれづれなるままに。

昭和のアフターファイブ。

2005年06月16日 | つれづれ


今日は月に1回の会議の日であった。
そして、年1回の組合主催の懇親会でもあった。

この懇親会というやつは、なかなか気が利いている。
メンバーは部署・オフィスなど自由な単位で行うことが出来、
さらに費用の補助までして貰えるのだ。

まさに至れり尽くせり、最高である。
ただし、しばりがなければ。
そして今年のしばりは、よりにもよって『ボウリング』なのである。


自慢ではないが、私はボウリングというやつが滅法苦手だ。
3桁のスコアなんて、とんでもない。
スコアシートに印刷される、唯一の記号が『G』といった有様なのである。
そんな者が幹事を務めることになろうとは。

出来ることなら、やりたくない。
今朝、会社に向かう私の足取りは重かった。
ただ一人、張り切る上司(練習時間を確保するために会議は早く終わった)を尻目に、残りのメンバーもどことなく面倒くさそうだ。こちら寄りの人間がいることに、私はホッとしていた。

しかし、それは大きな間違いであったらしい。

会場に着くや否や、全員のボルテージが上がってしまったのだ。
休憩時間も惜しんで、投げる投げる。
負けん気も人一倍だ。
そしてボウリング世代というやつなのか、何故か皆上手いのだ。

諸先輩方に引っ張られ、私も生まれて初めて、蝶ネクタイを連続で取った。


終わってみればスコアは85と109。人生で初の快挙となった。
しかし、上司や先輩と『ハイタッチ』をする日が来るとは思わなかった。

レトロなボウリング場と、妙な熱気。
隣に陣取った30名ほどの団体の、これまた物凄い情熱。
Cool BIZではなく、省エネスーツが席巻した時代の日本のサマータイムを垣間見た気がした。

普段、私たちは1人で行動している。移動もご飯も1人だ。
昔ながらの煩わしい『会社の人間関係』は御免だけれど、たまには『サラリーマンの連帯』を味わうのも悪くないと思った。

6月、上期が終わる。まだ発表されていない7月からの人事で、居心地の良いこのエリアが解散するかも知れないことを、全員が覚悟しているのかもしれない。
ボウリング後の飲み会は、皆少しだけ、饒舌だった。