千代の思いやり弁当

千代は毎週日曜・祝日107歳のお向かいの方へ思いやり弁当をお届けしていました。悲しい事に11月9日旅立たれました。

3月2日 忘れてよかけん生きとかんば

2013-03-02 19:55:16 | 日記
男女共同参画センター・ムーブであったライフセミナー。


「ペコロスの母に会いに行く」の作者岡野雄一さんの講演会。

ちょうど親の介護に取り組んでいる団塊の世代に向けての
メッセージです。

ペコロスとは小さな玉ねぎのこと。
漫画家岡野雄一さんは1950年生まれ、
父を亡くす前に髪を無くしたそうです。

帽子をかぶっている息子を誰かわからない母。

帽子をぬぎそっと母の前に頭を差し出すとその頭をなでる。
なでられるとほめられているよう。

少しづつ少しづつぼけていった
今はグループホームに入っている。

ホーム9人のうち2人は男性。
男性はぼけても政治とお金の話。

3月末までにイロウにするか決断をしなければいけない。
イロウをすれば動かないので太る。
一日でも長生きして欲しい。
自然に生きて欲しい。
相反することを望んでいる。

8コマの漫画の中に介護に必要なこと、
赤の他人の人生に思いを託している。

映画化が決定し、加瀬亮が父親役で出演。

父は仕事のストレスを酒と家族ではらしていた。
自分は父から逃れるために上京した。

その父を母は
「父ちゃんはよか人やった。
ただ弱かったと・・・・」

子供が見た父とは違っていた。

父の勤めた三菱が港の向こうにあった。
仕事を終え帰った父は船着き場の屋台で飲み、海に落ちた。
札が海の上に落ちていた。

つけを返しに飲みに行き、またつけを作っていた。

認知症になった母が父に書いたはがきのあて名はきちんと書かれていたが
裏はミミズのような字であった。

1年前とは違っている母。

忘れてよかけん生きとかんば

切ない思いがこみ上げてきました。 

コメント
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