横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

温度差だけで年間1万4千人も死ぬのはおかしいと思いませんか?(その3)

2007-11-24 10:28:05 | Weblog
 大阪ガスのHPの“ご存知ですか?ヒートショック!”というページを見てみますと、厚生労働省の人口動態統計で、高齢者の家庭内溺死の増加の統計成績として、溺死者が1986年には600人ほどだったのが、1996年には2600人ほどと4.5倍ほども急激に増加していることが示されています。
 僅か10年そこそこの間にこれだけ急激に高齢者の家庭内溺死数の増加することは、ますますおかしいと感じられませんか?

 このことの原因を、“高齢化の進展とくに後期高齢者の増加によるところが大きいと考えられます”とこのHPでは解説していますが、僅か10年間の高齢化の進展が4.5倍もの増加を起こすことは、その理由の説明になっていないのは明らかです。
 このことの原因も温度差によるものだとするならば、昔の家より今の家の方が密閉度の度合いは高まっており、また、家の壁の断熱技術の進歩や、暖房器具の配備なども進み、温度差は緩和されてきているはずだと判断されます。
 このような事柄を勘案しますと、順当な判断をしますならば、昔より今の方が浴室内での死亡者数は減少していないとおかしいという理屈になるはずなのです。
 したがって、このことからも、温度差は浴室内での死亡原因の中の一つの因子にしか過ぎず、このことにプラスして何らかの原因因子の関わっていることがお判り頂けるはずなのです。

 “九州大学の栃原裕教授の資料に基づいて大阪ガスが作成したグラフによると、平常時は最高血圧123の人が、室温10度では脱衣時に156にまで跳ね上がり、湯船に入らずにそのまま体を洗うと159に。湯船につかると129に急降下する。”ということが述べられています。
 この温度変化によって生ずる血圧値の変化は、人間の体に備わった反射的な生理機能であり、寒いときは皮膚血管を収縮させて、体からの熱の逃げることを防ぐための防御の反応であるわけです。
 血圧値の30~40の数値の変化は、寒さばかりで無く、日常の生活の中での姿勢や行動に伴って刻々と普段に生じていることなのです。
 旧ブログで、ゴルフでパットを行う際に血圧値が大幅に変動する(確か、上記の温度差による血圧値の変化よりももっと大きなものであったと記憶しております)ので、ゴルフは危険なスポーツだということを発表している人のことに関して述べたことがありました。
 しかし、ゴルフのパット中に死亡する人は世界中でもごくごく稀にしかおられません。もし死亡する者が出た場合には、新聞記事として出るほどに確率の低いことであるのです。