横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その26)

2011-07-16 00:08:02 | Weblog
 病気の原因というものを考える場合、色々な角度からの切り口があると私は思っています。
 その切り口の一つとして、病気の主要な原因因子として『傷害』というものを中心に見た場合、その事で一まとまりの見方ができると私は考えています。
 すなわち、傷害は体の様々な部位に生じますが、傷害された組織部位が担当する機能低下を招き、このことの累積的な結果として、終にはその組織の機能不全が生じ、いわゆる病気と呼ばれる各種症状をもたらすに至ると判断できるのです。

 そして私は、体内の各種組織を傷害する因子として、酸性腐敗便の産出・吸収と非ウイルス性のカゼの罹患に伴って生ずるアレルギーの二つが、その他もろもろあると考えられる諸因子の中で、ダントツに大きな存在のものであるという結論に達しています。
 そして前者は、タンパク質の腐敗産物である激烈な傷害作用を持つタンパク性のアミン類、後者は、抗体が抗原を攻撃する際の武器である活性酸素によるものと判断しているわけです(“活性酸素がすべての病気の原因である”というような言葉が近年時折見聞きされるようになってきています。私は、自己免疫を招くカゼ〔非ウイルス性のカゼ〕の罹患が活性酸素の害の抜群の最大因子であると結論しておりますが、世間一般で言うところの活性酸素の害は、どうも私の判断とはまったく異なるもののようです〔つまり、細胞内のミトコンドリアでエネルギー産生する際に必然的に生ずる活性酸素の一部が漏れ出て、遺伝子や細胞膜を傷害する害を活性酸素の主要な害と判断しているようです。私もこのような経緯で生ずる活性酸素の害を決して否定する者ではありません。しかし、活性酸素の害の主要なものは、エネルギー産生に関係してのものよりも、(非ウイルス性の)カゼの罹患に伴って生ずるアレルギーによってその大半は生ずるという結論に達しているのです〕)。
 大半の病気(恐らく、病気全体の九十数%以上)は、上記しました酸性腐敗便と非ウイルス性のカゼのアレルギーの二つの因子の何れか一方あるいは、二つの因子が重複して負荷されて生じているという結論に私は達しているのです。

 傷害された部位は、傷害された次の瞬間からその傷害部位の修復のなされることが顕微鏡下に確認できます。したがって病気は、傷害された度合いと、修復する能力との兼ね合いで治癒するか否かが大きく左右されると判断されます。
 病時に於いては、傷害が生じやすい状態となり、その一方では、その傷害を修復する能力が低下した状態になると判断されます。
 したがって、病気の予防・治癒に於いては、傷害が生じやすい状態と成らぬようにすることが先ずは肝心で、この面からも病気の原因と発症のメカニズムとを知ることが重要であるわけです。
 現代医学で傷害に対する対抗手段と言いますと、抗炎症薬であるステロイドなどが先ずは思い浮かびます。
 また、酸素吸入も広義には傷害修復に対しプラスに作用するものと考えられます。その他、傷害部位への雑菌の感染増殖を防ぐなども、広義に見た場合の傷害修復に寄与する方策と見ることができるでしょう(明日に続く)。