横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その64)

2012-01-13 01:40:34 | Weblog
 医療も、病気の原因と発症のメカニズムとが判ると判らないとでは、その罹患率や治癒率、さらには死亡率に著差が生じます。当然、経済的な負担もこのような場合に顕著な差異が生ずるはずであることは、当然そうであろうと皆さんも推測できることでしょう。
 実際、伝染病ではその原因が解明されると共に、劇的に状況が改善されたということを人類は経験してきています。

 現在の先進諸国の主要な死亡原因疾患である慢性病も、原因が未解明であるゆえに、その蔓延や症状の増悪化に歯止めが掛からず、また、原因がハッキリと判らぬゆえに、普段の生活に於いての病気予防の指針も確たるものが得られず、次から次へと続々と慢性病罹患者の数は増える一方です。慢性病の原因は累積的な食生活の誤りにあるという結論に達しておりますことからも、慢性病の蔓延は、現在の先進諸国民の食生活を中心とする生活環境が、慢性病を招くものとなっているからだということが十分予測されることであるのです。

 ところで、病人は医師にとってはお客さんであって、お客さんが増えることは商売が繁盛することを意味します(ただ、健康保険料は限られた金額でありますので、色々と儲かりにくくするような仕組みが厚生労働省などによって決められているようです)。少なくも一般の商売に於いては、このような考え方が通用しています。
 しかし、医療を一般の商売と同じレベルで考えていて良いものであるのかということに対して、私は強く疑問を感じます。
 医療に於いては、医師にかからずとも済むよう、病気を避けるための適切な情報を人々に提供することも重要な責務の一つであろうと私は思うのです。
 医師の人々は近年、“医療崩壊”は必至と、これを強く危惧しているようですが、健康保険制度という極めて有りがたい制度の経済的破綻を招きうる一つの主因は、病気を速やかかつ効率良く治せない現在の医療にあると私は考えています。

 私は、このブログで慢性病の根本原因や発症のメカニズムを記してきています。
 このような私どもの得た情報が広く啓蒙され、人々が深く理解した下に実践の行動に移して頂ければ、恐らく少なくも数兆円ほどの医療費の削減は十二分に可能であると考えています。
 個人レベルでは、このようなことが実現することによって、健康保険料の出費がかなり減り、病気という苦痛が大幅に緩和されることは非常に喜ばしいことだと受け取って頂けるものだと私は思っています(また、たいていの企業に於いても、社員の健康の維持・増進に対して補填している関連の出費が減り、病欠率のかなり削減されることは喜ばしいことと受け取って貰えるものであると私は思っています)。
 ただ、このようなことを喜ばしいことだと感じず、むしろ、そんなことが起こって欲しく無いと考える人々もいるようなのです。

 例えば、良く耳にすることですが、国家予算の編成に際して、国益よりも省益を優先する考えを各省庁のお役人たちは持っているという話があります。
 営々として築き上げて来た各省庁の、天下り先の外郭団体を含めての経費を確保するためには、あたかも国が潰れても構わないとでも考えているかのように感ぜられる時があります。
 話は少し飛びますが、ガンという病気は、ガンという組織を熱心に拡大し、その宿主である個体を死に至らしめます。
 このように見ました時、ガンという病気と役人の作り上げた組織とは極めて類似した性向を持っているのではと私には感ぜられるのです。
 国にせよ個々の生体にせよ、これが無くなるということは、ガンにせよ官僚組織にせよ、すべてが無くなるということですから、そうならぬよう知恵を発揮する必要があります。
 余りにも当り前の理屈ですが、ガンは細胞の集団としてそれ自体の意識を持たないでしょうが、人間の組織は意識が働くはずでありますから、智慧を発揮して欲しいものです。