横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論②

2011-01-29 16:12:06 | Weblog
 我が国の債務残高は1000兆円に近付き、早い場合には、今から2,3年先に日本の財政破綻は必至と見ている方もいるそうです。当然、何でこんな風になるまで問題解決の手を打たなかったのかということを誰しも考えることでしょう。しかし、自らの保身を優先させ、積極的に解決しようとしないような政治家たちを選んできた我々選挙民にも責任はあるわけです。
 ただ、このような問題は、もっとそのような方面に通じている方にお任せし、私のブログでは、健康の維持・増進、病気の予防・治癒の面からの、我が国の財政問題の解決に貢献できるであろうと判断される方策についてのみ述べたいと思います。

 アメリカ合衆国の年間の医療費の総額は250兆円ほどだと私は聞いております(為替レートが近年ドル安の方向に大きく振れましたので、少し金額は減っている計算になるかと思います)。我が国の場合の医療費の総額は35兆円ほどです。人口がアメリカは日本の2.5倍ほどですから、アメリカとほぼ同じ条件の医療として比較した場合には、100兆円ほどの医療費でもおかしくないことになります。
 アメリカは日本のような皆保険制度となっていませんので、大したことで無い医療のサービスを受けた場合でも、日本人の感覚からすれば、“エーツッ!”と驚きを感ずるほど高額な医療費が掛かると聞いています。
 このまま行くと、日本の場合も、医師に掛かれる一部の人と、医師に掛かれない大多数の人に分かれるようになり、簡単な検査を受けただけでも数万円以上というようになる可能性がありえます。想像するだけでも背筋が凍える心持ちとなります。

 ところで私は、現行の医療は、病気(とくに慢性病)を治療するということに於いて、極めて大きな欠陥を内包していると考えています。もちろんその元凶は、病気の根本原因を未解明だとしていることに起因しています。
 大半の病気の原因が未解明であることから、その治療は症状の緩和を主目的とする、いわゆる対症療法と呼ばれるものと成らざるをえないのです。
 もちろん、医学も日々進歩しております。したがって、対症療法と言っても、科学的根拠に基づくものへと変化してきてはおります。ただ、部分的に科学的解明できた根拠に基づく医療であって、病気の原因そのものや、発症のメカニズムを解明した研究成果を得た上での根拠に基づくものでは無いため、治療成果は十分に上がるものとなってはいないというのが実態であるのです。
 病気も軽度の中に治療を開始すれば、当然非常に速やかに治せます。ましてや、病気がどのような原因で起こるのか、その正体が判れば、予め病気にならないように気を付けることが可能となります。これはいわゆる予防医学と呼ばれるもので、究極の理想の医学の形態であります。しかし、大半の病気の原因が解明できずにいる現状では、十分な成果の上がる予防医学の実践はほとんど不可能であるのです。
 予防医学の実践が可能となり、また、病気の原因に対して直接治療の手を打つ根本療法が可能となるためには、病気の原因解明が何よりの必須事項であるのです。
 この原因解明ができる否かで、罹患率や治癒成果は大幅に変わって来ることになります。また、医療に掛かる経費も相当大幅に変わってくるはずなのです。(続く)