横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論①

2011-01-23 22:26:28 | Weblog
 ご承知のとおり我が国の財政は危機的状態にあります。当然ながら、一刻も早く日本再生のための抜本改革に着手する必要があります。
 必要な改革は、大きく分けて二つあるとされています。一つは、崩壊する財政・社会保障の再生。もう一つは、成長戦略の推進です。
 成長戦略は私の専門ではありませんので、以下には「財政・社会保障の再生」について述べたいと思います。

 我が国の財政危機の原因の主要な一つは、高齢化による社会保障予算(年金・医療・介護)の膨張と安定財源の不足にあります。机上の計算では、今後毎年、一兆二千億円ほどの社会保障予算の自然増が生ずるという言葉を私は耳にしています。
 なお、常識的には再生への道は以下の二つしかないと考える方がほとんどでありましょう。すなわち、社会保障予算の大幅削減か、必要な安定財源の確保です(あるいは両者)。恐らく、これらを組み合わせて行う必要があることになるのであろうと推測されます。
 ところで私は、もう一つ極めて有力な方法・手段があると考えています。
 それは、治せない医療から治せる医療への改革の断行です(なお、病気の種類によっては、既に治せる医療が実践可能となっているものももちろんあります。この点は勘違いされぬようお願いします)。
 ことに、我が国を始めとする先進諸国と呼ばれる国々の主要な死亡原因疾患である慢性病の諸病は、その原因が未解明だとされておりますため、相変わらず、病気の原因に対しての直接の治療では無く、その原因が作用することによって二次的に生ずる各種の症状を緩和するための治療、すなわち、対症療法と呼ばれるものが主体です。
 したがって、言葉悪く言えば、今の慢性諸病に対する医療は、治すのでは無く、その場しのぎが行われていると述べても過言で無いほどであると私には感ぜられるのです(このような医療の実状にある故に、さほど病気が重く無いか、あるいは、体力の低下が軽度の者しか救い得ないのです)。そして、それが長年繰り返し行われてきていますので、そのような形のものが医療であると、患者自身のみならず、大半の医師たちもそう思い込んでしまっているというのが現実の実態のようです(このような形の医療が、医療経済という面から実行しやすいものとして固定化してしまっているというのが実態でありましょう)。
 さらに、世界中の研究者たちの慢性病の原因に関しての結論は、“累積的な食生活の誤りにある”というものに収束しているにも関わらず、この結論のさらなる詳細まで明らかとできておりません。そのため、食生活を始めとする生活環境をいかなるものとすれば病気を予防・治癒できるかという明確な指針を医学界は示すことができずにいます。
 したがって、人々は如何にしたら予防・治癒できるかという指針となる確たる情報を持てずにおりますため、私どもの研究成果の視点からしますと、“多くの人々が病気(慢性病)に成ろう成ろうとする生活を送るようになっている”という風に目に映るのです。
 これでは、治す作業を行うかたわらから、新たな罹患者が続々と生じてきますので、患者の累積数は増加する一方となってしまうわけです。
 このような状態で今後も事態が推移するとすれば、今後15年余で医療及び介護の合計経費が現在の2倍になるという厚生労働省の予測は妥当なものだということになります(私は、現状のままで大した進歩が望めないなら、2倍どころか、3倍近くになるのではと危惧しています)。(続く)