横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

座して死を待つのか? それとも・・・その65

2008-06-20 10:35:42 | Weblog
 6月8日(日曜日)の朝日新聞朝刊3面に、“医療再生へ 選択の時”というタイトルのコラム記事として、“英国 どん底から改革”という記事が掲載されました。
 内容の出だしの部分は以下の通りです。


一時期は医療崩壊に直面した英国が、いま再建を果たしつつある。
英国は医療費の上昇を抑えた結果、90年代前半には国民の不満が高まり社会問題となった。外来患者なら診察まで半年待ち、入院患者なら2年間待ちが当たり前。「けがで救急搬送されたら治療まで2日間も待たされた」というニュースが流れた。
しかし、97年に就任した労働党のブレア前首相の医療改革で状況は変わった。「外来は13週間以内、入院患者は26週間以内」という待ち期間の目標を示して改革。26週未満の入院待ちはまだ50万人いるとはいえ、06年段階で目標はほぼ達した。
英国に暮らして20年になる日本女性(40)は昨年秋、ロンドン大学病院で乳がん手術を受けた。抗がん剤や放射線の通院治療が今も続く。
日本と違って治療費の自己負担は一切無い。3泊4日の入院中、かかったのはテレビのコイン代だけ。抗がん剤の影響で髪が抜けると、カツラも支給された。
保健省の国民保健サービス(NHS)の制度によって、NHS病院では自己負担金無しで治療が受けられる。・・・


 国が異なると医療制度も相当に違うのだということを私はつくづく知りました。
医療の自己負担がゼロということは素晴らしくも感ぜられますが、消費税他の税制が相当に当然異なるのでしょう。
 日本でも救急の場合のたらい回しで、患者さんが亡くなられる事件がしばしば報道されております。
 しかし、英国に比べると、日本の医療の現場は極めて頑張っているのだナァと感ぜられるはずです。
 一昨日テレビを見ておりましたところ、中国の医療も相当に大変な状態となっていると感ぜられる番組を見ました。
 外来の順番待ちのために徹夜で並ぶ患者の姿が映像で流れました。若い受診番号を法外な値段で売りつけようとするダフ屋までいることに極めて驚きを感じさせられました。

 日本の医療は、現場のスタッフの頑張りでどうにかこうにか持っているという状態にあるということを、最近しばしば見聞きします(ただ、これだけギリギリの状態では、満足な治療を行うことに支障が生じましょうし、ミスの起こる確率も高まろうというものです)。
 しかし、もっともっと医療は改革できる余地が非常にたくさんあるし、人々が協力し努力すれば問題解決は可能だと私は考えているのです。
 ただ、現在のような食生活を続けていては、慢性病罹患者は増加の一途をたどってしまいます。一方、これに対する医療は、相変わらずの対症療法であって、治癒の確率が低いのです。
 このままだと、健康保険制度は破綻してしまい、現在の健康保険料の数十倍を払える国民の2、3%ほどだけがまともな医療を受けられるだけで、残りの一般人は上記の諸国のような扱いを受ける医療状態となりかねないと私は真剣に危惧しているのです。