横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

民主党の医療改革についての私見①

2009-11-02 17:45:44 | Weblog
介護療養病床、削減計画の凍結を検討 厚労相(朝日新聞) - goo ニュース

 本日上記のようなニュースが入りました。

 自民党の政策で、医療費削減の目的達成の施策により、減り続けてきていた介護療養ベッドの削減を見直すというのです。
 私は、このことは非常に結構なことだと思っています。そして、医療機関の収入源としての介護療養ベッドを、高齢化社会を迎える中では、むしろ以前より大幅に増やすべきだと考えているのです(ただし、医療機関でも、もっぱら治療を行うことを担う先端医療の実施が可能な病院と、介護療養を主に手掛ける病院とを区別する必要はあると思います)。
 “死ぬなら自宅で”ということを望む人が多いようですが、余程経済的に裕福で、家族の構成人員が数多くいるなどでもしないと、この願いの実現は困難なご家庭がほとんどであろうと私は思っています。
 この終末医療の問題は、高齢化社会の中で、医療側にとっても、また、患者の家族側にとっても、極めて重大な問題であると私は考えています。
 今の制度では、数年前ぐらいまでは、3カ月毎に転院を促されると言われていたのが、今日では、半月そこそこで転院させられるというような声を聞きます。これでは、患者本人は病気のためにもはや気付けないかも知れませんが、付き添う家族の肉体的・精神的負担は並大抵ではありません。この問題をもう少しどうにかする必要があります。

 また、取っておいたはずの新聞記事が見つからないため政府内の委員会名などが判らないのですが、厚生労働省内に設置された、医療費を含めた方針を決定する委員会のメンバーの中、開業医を代表する委員の数を削減し、勤務医に関係する委員の数を増やしたことは、適切な対処であると私は感じました。
 私は、勤務医の人々は開業医の人々に比べ、その労働条件が過酷(もちろん、診療科によって大差はあると思われます)で、それに反して報酬はかなり低いと判断しております。
 かつての医師会には、有名な竹見太郎氏のような方がおられて、選挙に際しての自民党に対する貢献の度合いをバックとして、医療費の値上げなどが行われてきたという歴史があります。
 近年は、竹見氏のご威光も消え、また、健康保険制度の経済的な逼迫(ひっぱく)状態ということも起こってきているため、医療費の削減が様々な方策で行われてきております。
 そのため、大半の病院の経営は火の車で、倒産・閉院する病院も数多く出てきています。

 私は、民主党の医療改革の方向性は非常に評価できると感じております。
 ただ、病気ことに慢性病の根本原因を解明できた研究成果が既に得られていることを、彼ら政治家はまだご存知ありません。そのため、今一歩踏み込んだ改革が成しうる状況となっているのに、この情報が入手できていないため、大胆な改革を行えないでいることは極めて残念だと感じているのです。(続く)