慢性病増加の一因として、近年の日本人の食事の価値観の混迷ということを上げることができるのではと私は考えています。
この最近の約半世紀間ほど、日本人の食事に対する価値観の激烈に変化したことは、歴史上無かったであろうと思われます。
我が国で疾患別死亡率などの統計成績が取られ始めて100年余の年月が経ちますが、慢性病に関するこの半世紀余の間の罹患率の変化は極めて劇的なものがあります。
今次大戦後、アメリカ軍の駐留ということから、アメリカの食文化の大きな影響を必然的に受けることとなりました。
アメリカ人たちの血色と体格の良さ、食料を始めとする物質の豊かさを目の当たりにして、彼らと同じような食事が健康と立派な体格をもたらすという思いを強く日本人の心に植えつけたと思えます。
また、アメリカは科学の分野でも世界の最先端を行く国でありましたので、その彼らが行う食生活は極めて科学的なものに違いないという思い込みも日本人の心には同時にあったと思えるのです。(続く)
この最近の約半世紀間ほど、日本人の食事に対する価値観の激烈に変化したことは、歴史上無かったであろうと思われます。
我が国で疾患別死亡率などの統計成績が取られ始めて100年余の年月が経ちますが、慢性病に関するこの半世紀余の間の罹患率の変化は極めて劇的なものがあります。
今次大戦後、アメリカ軍の駐留ということから、アメリカの食文化の大きな影響を必然的に受けることとなりました。
アメリカ人たちの血色と体格の良さ、食料を始めとする物質の豊かさを目の当たりにして、彼らと同じような食事が健康と立派な体格をもたらすという思いを強く日本人の心に植えつけたと思えます。
また、アメリカは科学の分野でも世界の最先端を行く国でありましたので、その彼らが行う食生活は極めて科学的なものに違いないという思い込みも日本人の心には同時にあったと思えるのです。(続く)