横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

小林繁氏の突然死の件について④

2010-01-29 21:44:38 | Weblog
 昨日採り上げた記事の中に、私には大いに“?”と感ぜられる以下のような記述がありました。
 “日本医療学会では「心臓突然死ZERO!アクション」と名付けた国民運動を展開。笠貫教授は「心臓突然死の5万9千人のうち約2万人は倒れた際に目撃者がいる。救急車を呼ぶまでに心臓へのマッサージ、AED(自動体外式除細動器)などの適切な心肺蘇生(そせい)の処置を行えば40%の人が助かる。だが実際には500人にしかAEDが使われていない。心臓突然死が一般に認識されていないためだ」と運動の普及を訴える”という箇所です。

 AED(自動体外式除細動器)に付きましては、慶応大学医学部の某教授の提唱で、最近では人が多く集まるような場所には必ずと言っても良いほどかなり数多くが設置され、頻度高く目にするようになりました(厚生労働科学研究(主任研究者:丸川征四郎氏)によれば、平成20年12月現在、わが国のAED設置台数は、20万6994台だそうです)。
 なお、設置数が増えた割には、救命できた人命の数は余り増えていないのが実状です。ただし、もともとの基盤となる救命数が少ないため、何倍かにはなりました。しかし、それでも年間百人台ほどの数です。
 そして、ネット上を探して見つけたのが以下の文章です・・・“ざっと計算してAED20万台の購入設置に1000億円、維持管理に毎年200億円ってところだろうか?(AEDの法定耐用年数は4年のようです)”

 心臓が止まりかけている人、あるいはほとんど止まった人に対してAEDによる電気ショックを与えると、心電図で拍動していない状態を示している、まっ平らの一本線となったものが、拍動する様子を示す波形に復活するという様子が、良くテレビドラマなどで映し出されます。
 AED(あるいは、心臓マッサージなどでも)の使用で、もちろん毎度このように上手く行くとは皆さん思われていないことでしょうが、結構AEDを使えば助かると思い込んでいる方が多いようです。皆さんテレビドラマの見過ぎであるようです。

 なぜ心臓が止まるようになるのか?そのことには必ず原因が存在するのです。
 ところが、医学界はそのようなケースのほとんどの場合の原因を未解明(あるいは曖昧にしか原因解明しておりません)だとしております。
 AEDは、例えば狭心症や心筋梗塞などの原因を雲散霧消化する作用を持つものではありません。ただ、心臓に対して強力なショックを与えるだけの作用を持つものです。
 したがって、AEDで救い得るケースというのはかなり限定されたものであると私は判断しています(ただし、AED普及のお陰で命を救われた年間何百人かの人は、当然のことながら、AED様さまと強く感謝されておられることでしょう[ただし、費用対効果ということを考えた場合には、人一人救うのに千万近く掛る計算となります。これを安いとみるか、高いと見るかは、人それぞれだと思います。ただ、健康保険制度破たんの瀬戸際にある現在、もっと安価で効果のある方法が模索されるべきだと私は思います。そして、そのような方法・手段はすでに得られていると私は確信しております])。

 問題は、大半の心臓病死の原因の解明であり、その原因解明されたものに対する対処なのです。
 このことに関しては、私どもでは、その原因解明と共に既に対処策も明らかとしております。
 この対処策を救急処置として、AEDの普及に掛けただけの金銭を掛ければ、AEDの場合よりも数百倍~数千倍ほど(この対処は循環器系疾患全般に対応しうるものです。また、危急時のみならず、極めて軽度の場合にも行い得るものでありますので、効果は遥かに莫大なものとなると私は考えております)の成果が得られ、そして、巨大化した医療費を大幅に削減することすら可能になると私は確信しております。
 このブログで述べておりますことは、このようなことに関係する事柄であるのです。