横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

糖尿病が日本を滅ぼす!

2007-09-02 10:58:35 | Weblog
 近年、糖尿病の罹患者数が急激に増加していることは皆さんもご承知の通りです。
 糖尿病予備軍も含めれば、2千万人近くなどとも言われております。
 私は、このままの状態を放置すれば、3千、4千万人と、たちまち増えて行くであろうと予測しております。

 本日の朝日新聞一面で、“糖尿病 万病の元”というタイトルで、トップ記事として採り上げられました。
 これは、九州大の清原裕教授(環境医学)らの研究で判ったもので、福岡県久山町の住民約800人を15年間追跡して分析した研究成果だそうです。
 糖尿病の人の以下のそれぞれの病気の発症率は・・・
アルツハイマー   4.6倍
ガン死亡       3.1倍
心筋梗塞       2.1倍
脳梗塞        1.9倍などと高いものであるという分析結果が得られました。
 糖尿病が、失明などの合併症に加え、様々な病気の温床になることが浮かび、その対策の重要性が改めて示されたというのです。

 昔、糖尿病は、“贅沢病”、“大臣病”と呼ばれていたことをお年寄りならご存知のことでしょう。
 それが今ではこのように増えたということは、どのような原因が考えられるでしょうか?
 一つには、それだけ皆が裕福になったということが考えられます。
 確かに、物はあふれ、“飽食の時代”という造語まで生まれました。
 しかし、最近は、“格差社会”などという造語も生まれてきています。
 私は、経済的に豊かでない人も、というよりも、経済的に豊かでない人がもっとも安価、かつ、手軽に、しかも手抜きした料理で食べられる食品が、この病気の最大の元凶であるという結論に達しています。だから、対策の実施は様々な障害があり、極めて厄介であることが予測されるのです。

 先にこの私のブログで、マイケル・ムーア監督の“シッコ”という米国医療界の現状を描いた映画のことを書きました。その直ぐ後には、中国でも、先ず先にお金を払わないと医者にかかれないという現状であるとの記事が掲載されました。
 このような国には絶対なりたくないと思われることでしょうが、糖尿病の増加を放置すれば、日本もまもなくアメリカや中国と同じ状態に必然的にならざるを得ないのでは(?)と私は予測しています。

 糖尿病は正しい情報の下に努力をして節制すれば、予防も治癒も可能な病気であるのです。
 しかし、そのことの実施に当たっては、或る業界によっては不都合であるということも起こりえます。
 したがって、残念ながら、日本の場合には、このような類のことは国家主導でということにはまずなりません(ただ、この問題を国が放置した場合、経済的な打撃は莫大なものとなります。また、数多くの様々な悲劇が頻発する世の中となるでしょうから、国も重い腰を上げざるを得なくなる可能性はあります)。
 そこで、個人レベルでの運動を盛り上げて行く方法がもっともスムースかつ有効と判断されます。

 ただ、なかなか人々は、このような類の努力をしないのです。
 国家が800兆もの債務を溜め込むに至ったことと類似する神経が、国民個々にもあるのかも知れないと私は感ずるのです。
 しかし、この努力をしない場合には、考えるだけでも恐ろしい未来が待ち受けていることは確かです。
 そこで私は、のちのち糖尿病のことに関しても述べる機会を持ちたいと思っております。