横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その19)

2011-05-16 23:47:46 | Weblog
 医療ことに内科医療に於いては、相変わらずもっぱら対症療法が行われております現在、その治療に際しての武器としてその場しのぎの薬剤が大半のケースで用いられております。そのような薬剤の代表的なものの一つに血圧降下剤があります。
 日本人の高血圧症罹患者数が3000万人と言われるようになってからもう既に、かなり時間が経過致します。3000万人の中のどれだけの者が高血圧の治療を受けているのか正確な数を私は知りませんが、血圧降下剤が処方されている患者数は相当数に達すると推測されます。そして、血圧降下剤の売上高は数多くある種類の薬剤の中でもトップクラスです。確か我が国だけでもその売上高は年間9000億円台ほどであったかと思われます。

 この血圧降下剤の処方を医師から受けている方はご存知のはずですが、この薬剤の服用に際して、「服薬開始後、医師の許可を得ること無く自分勝手に服用を途中で中止しない事」という注意が厳格に申し渡されます。
 その理由は、放っておけば高血圧であるのを、血圧降下剤の服用により無理矢理血圧を下げていますので、勝手に服薬を中止すると一気に血圧の急激な上昇が生じ、時に危険を生ずることがあるからです。
 なお、このような危険を内包した薬剤であるということも血圧降下剤の抱える難点ではあるのですが、それよりもこの種の薬剤の何と言っても抜群に大きな問題は、これが対症療法薬であって、この服用を続けても高血圧症を治癒する効果を持つものでは無いということだと私は判断しています。さらに、この薬剤は長期にわたり服用することが必要とされている薬剤であるのですが、累積的な副作用の害が問題視されるものでもあるのです。

 ただし、その場しのぎということも、時と場合によって必要なケースも当然存在するとは私も思っています。
 例えば、遺伝的なことが原因であろうとされるような高血圧症では、これを治癒させることは極めて困難だと予測されます。したがって、このようなケースに於いては血圧降下剤でその場しのぎを続けることは意味があると思われます。
 ただし、このようなケースは高血圧症患者全体の中でごく僅かなパーセントであろうと私は推測しています。
 したがって、このような場合以外のケースで、“その場合しのぎ”に加えて、その強い副作用により“ジリ貧”になることが予測される薬剤を服用し続けるのは根本的な問題があると判断されるわけです。

 ところで、その場しのぎは、これに代わるものが無い場合には、それを継続せざるを得ないわけです。
 医学界では血圧降下剤の場合、これに代わるものが無いと考え続けているのか、現在は患者に対してこの薬剤を長期にわたり処方し続けています。
 高血圧症の場合、発症の主要な原因として動脈硬化が上げられています。なお、動脈硬化についても医学界はその発生原因を未解明だとしております。しかし、動脈硬化についても私どもはその原因を詳細に明らかとしえております(詳しくは私著『医療革命』をご参照下さい)。
 そして、動脈硬化発生の主要因としてコレステロールという物質の密接な関わりが明らかとされています。すなわち、動脈血管の内壁にコレステロールが沈着し、血管内腔が狭隘化すること(また、カルシウムの沈着により血管の柔軟性が失われ硬くなる事)が動脈硬化の要因でありますことは周知のところです。
 そこで、動脈血管内壁に沈着したコレステロールを除去できれば、動脈硬化を治癒乃至軽快させることが可能となるわけです。
 したがって、コレステロールと特異的に結合し、血管壁からこれを取り除く作用を持つ物質を利用すれば、大半の動脈硬化を治癒することが可能なはずなのです。
 そして、既にこのような性質を持つ物質は見つけられております。ただ、長い年月の間に少しづつ血管内壁に沈着したコレステロールを、このような作用を持つ物質の継続的な摂取によって十分取り除くためには、かなり時間が掛かるのです(人によってその期間にはかなり差異がありますが、おおよそ数カ月~一年ほど掛かります)。
 したがって、この数カ月~一年ほど間を、血圧降下剤とこの物質とを併用するようにすれば高血圧症は治癒してきますので、血圧降下剤の服用を中止することは可能となるのです。
 血圧降下剤は現在、製薬会社の主要な収入源となっておりますので、このような情報は彼らにとってかなり厳しく感ぜられるものであると思われます。
 ただ、医療は何よりも人々の健康の維持・増進、病気の予防・治癒を第一義の目的としているものです。人々のこのような目的を、まずは安全に、かつ、リーズナブルな対価で達成できる医療がこれからの医療では強く求められていると私は確信しております。したがって、医薬品業界もより優れた製品の開発に努力すべきだと私は考えています。