横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

なぜマクロビオティックは世界に広まったのか?⑨

2007-09-26 13:42:12 | Weblog
 自律神経とは何かということを難しいと感ぜられる方も居られることと思われますので、更に言葉を加えてこのことを説明しておくこととしましょう。

 例えば、心臓という組織は筋肉からできており、それが収縮と拡張とを反復して繰り返す、言わばポンプの役割を果たしている臓器です。そして、安静な状態では一分間あたり約60~70回ほど、生きている限り全身に血液を送り続けています。
 この心臓に対して「止まれ!」と自ら強く念じて命令しても、これを止めることはできません。心臓は自らの意思に左右されることなく動き続ける組織であるのです。
 そして、交感神経と副交感神経と呼ばれる、相反する拮抗(きっこう)した作用を持つ神経によってその動きがコントロールされています。
 したがって、拮抗した作用を持つ交感神経と副交感神経との力関係のバランスが崩れることが起こってくると、心臓のポンプとしての機能の低下を招く事態が生じうるようになってくるわけです。

 また、近年、“自律神経失調症”という言葉を頻繁に耳にするようになりました。
 自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経との力関係のバランスが崩れた状態のことであって、この病気になった場合、色々な組織・臓器に機能の低下が生じます。
 例えば、“便秘症”の人が非常に増えていますが、これも自律神経失調症の一種で、その要因はストレスにあることが知られています。なお、ストレスを原因とする便秘は、痙れん性便秘と呼ばれるタイプの便秘症です。
 その他、運動不足や食物性繊維摂取不足なども便秘症の発症には関係しています。

 なお、自律神経失調症は副交感神経より交感神経が勝った状態となることから起こりますが、酸性腐敗便こそ自律神経のバランスの乱れを招く抜群の最強の原因因子であるという結論に私は達しているのです。