横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

塩野義製薬がんばれ!

2007-11-28 09:29:45 | Weblog
 この血管拡張剤として著名なものにニトログリセリンの舌下錠があります。
 このものは、ノーベル賞で知られるアルフレッド・ノーベルが発明したダイナマイトの爆薬成分と同一物質ですが、そのごく微量を賦形剤(薬剤を利用しやすくするために加える物質)に吸着させた小さな錠剤を舌の上に乗せるだけで、舌の粘膜から血液中に吸収させると血管拡張作用が発揮されます。
 狭心症など心臓発作の特効薬として著名な薬剤です。

 現在は、狭心症を起こす危険性を持った患者さんには、僅かな数の錠剤が医師から処方されています。彼ら患者は、発作時に用いるようにいつも肌身離さずこの薬を携帯しております。
 もちろん、このような形で血管拡張剤が使用され、或る程度の数の人々はこれで命が失われるのを未然に防ぐことができています。
 なお、これは血管拡張剤を防御的に用いているわけですが、もっと積極的に血管拡張剤を普段に少量づつ使用すれば、遥かに数多くの人を危険な目に合わすことなく助けられ、また、安心の度合いが高い状態で健康・生命の維持を図ることができると私は考えているのです。

 この目的に用いることができる薬として、塩野義製薬の“ハセスロール”という名前の素晴らしいものがありました。
 “ありました”と過去形で述べましたが、この薬は40年近く前に製造中止されているのです。
 なぜ製造中止されたのかと言いますと、薬価改正に伴い、製造しても儲からない薬となってしまったからです。

 薬価改正の制度は、薬の値段が年を追うにつれて開発の経費などの元が取れてくるので、その分価格を安くして提供することで医療費の負担の軽減を目的としたものです。
 価格が安くなることは、消費者としては結構なことと感ずる人が多いでしょう。
 ただ、人間がその健康・生命の維持にとって極めて必要な種類の薬も存在するのです。
 ニトログリセリンなどは著名なものであるため、無くなる事はありません。
 ただ、実際的には、ハセスロールの方が遥かに活用できる範囲が広い薬であると私は確信しております(ただ、僅かな欠点が存在するので、その欠点をカバーする処方にする必要はあるのです。なお、血管拡張剤は構造が単純な物質でありますので、他の製薬メーカーの製品も数多くありました。それらも同時期に製造中止に追い込まれています)。
 しかし、現代の日本人にとっては、この血管拡張剤の必要性はますます非常に高まってきていると私は判断しております。