横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

慢性病の主治医はご自分自身! ⑦

2008-08-08 11:00:47 | Weblog
 アメリカ合衆国議会上院の栄養問題特別委員会の結論からさかのぼる事約2400年、紀元前のギリシァ時代の、今日も“医聖”と讃え称されているヒポクラテスは、“病気になったら、それまで行なっていたのとは異なる食生活としなければ病気は治らない”という意味の言葉を残しております。
 これが、現在とは科学の発達の度合いが格段に違う時代に生きていた人の言葉だと思うと、ヒポクラテスという人物の偉大さに私は感動を禁じえません。

 彼は、慢性病の根本原因である酸性腐敗便(酸性腐敗便に関して詳しくは、私著『医療革命』をご参照下さい)の存在とその害に気付いていたわけでは無いと思います。
 しかし、数多くの病人を診ている中で、統計的・直感的・・・などなど様々な角度から、病気と食生活との間の極めて密接な因果関係の存在を看破したのでしょう。

 それから二十数世紀経った現在も、あいも変わらず人間は食欲という欲望との葛藤を繰り返して、ほとんどの場合に、魅惑あふれる食べ物の誘惑に負けて、病気の仕掛けた巧妙な罠に次々とはまり込んでいってしまっていると私の目には映ります。
 ハーメルンの笛吹き男というグリム童話で、或る町の人たちを困らせていたネズミを、笛の音で操り海へと導き溺れ死にさせたような光景が私の頭の中には思い浮かびます。

 ところで、別にハーメルンの笛吹き男の笛の音に踊らされているわけでも無いのに、過去に亡くなられた人たちの過ちや失敗から何も学ぶことなく、また、催眠術でも掛けられているわけでも無いのに同じ過ちを繰り返し続ける人間の姿は、これが最高に知能有る生物であるのかと疑わしく感ぜられてなりません。
 慢性病の原因究明に関する事柄については、何故か人間(中でもとりわけ医学界の者たち)の思考がストップしてしまっているのではあるまいかと、私は何か非常に不思議な感覚を長年感じ続けてきているのです。