横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

今日の食事が何年、何十年後の慢性病の元③

2007-11-19 15:44:47 | Weblog
 世界の研究者たちの慢性病の原因に対する研究により、“累積的な食生活の誤りにある”という結論に達してかなり年月が経ちます。
 この間、アメリカでは、食生活改革が積極的に行なわれ、心臓病、ガンなどで統計成績の上でもハッキリと確認できるほどのかなりの成果が上げられつつあります。
 一方、日本では、慢性病の罹患者は今もなお増え続けております。
 この両者の違いはどこから生まれるのでしょうか?

 私は、国家の姿勢が国民個々に向けられているか、企業に向けられているかの違いがこの差異を生んでいると判断しています(平均的なアメリカ人より日本人の方が知識のレベルは上だと言われています。しかし、日本人の場合、合理的な判断のできない人が多いようです。したがって、病気の罹患者数に上記のような差異が生まれるのではと私には感ぜられます)。
 日本の場合、残念ながら国家の個々人に対する施策が当てにならないのです。
 したがって、国民一人一人がしっかりしないと、とんでもないことになってしまいます。
 現在、糖尿病患者は、その予備軍も入れれば2000万人近く、高血圧症患者は3000万人、慢性腎臓病患者が500万人も存在します。

 人工透析が必要なほどにまで重篤化した腎臓病は、かつてはカゼのアレルギー性の傷害が原因の者が多かったのです。ところが、今日では糖尿病が原因で腎臓が傷害され、透析を必要とするほどになる者が数多くなっています(糖尿病の合併症であるので、より厄介な病気となっているのです)。
 現在、政府から医療助成金の受給を受けられる透析患者が、年間に1万人ほどづつ増えております(恐らくはもっと数多くの人が助成を受けたいと望んでいるのでしょうが、年々審査が厳しくなってきているものと推察されます。亡くなられる方もおられるので、純増している数はこれより少なくなります)。
 糖尿病患者が今のままの日本人の食生活では、ますます増えることが十分予測されます。
 なお、生活保護家庭が全国で100万軒を超すほどに増えており、“北九州方式”と呼ばれるように、生活保護を申請しても通らない、あるいは、生活保護打ち切りのノルマが課せられているというニュースも耳にします。
 また、潰瘍性大腸炎やパーキンソン病で助成を受けている患者の数を削減するなどのニュースも耳にします。
 さらに、余りに患者数の多いがために助成対象に認定されていない極めて症状の重い難病もあります。
 このようなことを耳にするにつけ、治せる難病(今の医学界では治せないと思われているから“難病”に指定されているわけですが、その中には、強い克己心を発揮し、適切な治療を行えば治せるものもあると私は判断しています)は治す努力をして頂いて助成を受けずとも済むようになってもらい、また、難病とならぬためにはあらかじめどのような事項に注意し、また、例え罹患しても、どのようなことをすれば症状を重篤化させずに済むのかという情報が早急かつ強力に啓蒙される必要があると私は考えています(私どもがこのようなことに関する研究成果を上げていても、どこも採り上げて下さるところが何故か不思議なことに出て来ないのです)。

 現在の日本人が、このままの食生活を中心とする生活環境を続ければ、医療・福祉関係の破綻は必至であると私は強く危惧しています。
 税金の納付がとどこおったため、健康保険証が取り上げられてしまっている家庭が全国に約500万世帯。救急入院をしても掛かった経費を払わずにトンズラしてしまうケースの累積額が900億円近くにもなってきているというニュースも最近耳にしました。
 病院経営が苦境におちいっているところも多く、このままでは公立の病院も、地方財政の悪化から閉院という事態に次々と追い込まれて行こうとしています。

 高齢化社会のやっと入り口の現在ですらこのような有様です。
 このままで時が経過した20年後先には、病人の数は今より3~4倍ほどにはなるのではと私は予測するのです。そのようになった時の状況を想像するだけでも、極めて悲惨な世の中であるだろうナァということはお判り頂けるはずでしょう。
 そこで今、あらかじめこのようにならぬよう手を打つことは、事が起こってしまってからの努力より遥かに少ないもので可能となるのです。
 何とか少しでも、そのようにならずに済むようにしたいと私は思っているのです。