横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

鼻呼吸と口呼吸とカゼ罹患しやすさとの密接な関わり②

2008-01-28 15:54:12 | Weblog
 何年か前のことですが、『濡れマスク』のカゼ予防・治癒効果などに関して記述した本が出版され話題を呼んだことを皆さんご存知でしょうか?
 私は、残念ながらこの本を読んでいないのですが、理論的に考察して、カゼの予防・治癒に濡れマスクは或る程度の効果を持つと私は判断します。

 口から雑菌を吸い込むことを防ぐなども濡れマスクの一つの効果ではあります。
 ただそれよりも、最大の効果は、口腔内及び鼻腔内のたん(痰)及び粘液の渇きを抑えることにあると私は判断します。
 たんが喉の奥の部位で乾いて濃縮され、粘り気を増したものとなることにより、一定箇所(扁桃腺の近辺)に止まるようになり、この部位で雑菌(ことに溶連菌)の大増殖(すなわち、カゼの罹患)が起こり易くなると判断することができます。

 以前、近頃の若い人は軟らかい食べ物をもっぱら好んで食べるようになったため、咀嚼が不十分で顎の発達が悪く、その結果として口をポカーンといつも空けたままの者が非常に増えていることを指摘致しました(口が閉じていないと鼻呼吸がとてもしづらく、或る程度は口呼吸とならざるを得ないと判断されます)。
 一昔前までならば、「口にしまりが無い!」、「馬鹿に見える!」などと、親や祖母などに注意されたものです(そのような注意をするのは何故なのかという深い理屈は、注意する親たちもハッキリとは理解してはいなかったかも知れないのですが・・・)。

 このような者は、食べ物の咀嚼が十分でないことから消化不良を起こし易く、良く咀嚼して食事する者に比べ、遥かに酸性腐敗便の産出・吸収頻度が高くなると判断されます。
 そして、それに加えて、上記しましたような理由から、カゼに罹患しやすく、このことの害も受け易いと判断されるのです。

 酸性腐敗便とカゼのアレルギーとは、人間の生命を奪う抜群の二大原因因子であるという結論に私は達しています。したがって、このような口にしまりの無い者たちは、不健康かつ短命を運命付けられていると私は判断しているのです(ただ、若い中は体力もありますため、そのようなことの不利益がどれほどのものか自分自身理解しづらいものと思われます)。

 食事を摂るということは、健康・生命維持の基盤の行為であるわけです。
 例えば、何ゆえに食べ物を摂る必要があるのかという理由は説明するまでも無いものでありましょう。しかし、どのように摂取すべきなのか、それはなにゆえなのかなど、それぞれの行為に、健康・生命維持の基盤の行為としての深い意味があるのだということを理解して頂く必要があると私は考えております。
 このようなことは現在の教育の中でも一応教えられてはおりますが、その科学的な真の意味合いについて、“なるほど!”と思えるほどに説明が十分なされていない点が多々有ると私は考えているのです。