慢性病の主治医はご自分自身! その37

７０歳以上、２０００万人超す(朝日新聞) - goo ニュース

　一昨日は敬老の日でありました。そこで、70歳以上の人口が2000万人、65歳以上が2800万人以上になったという上記のようなニュースが報道されました。
　ところで私は、2005年12月3日のココログ時代の私のブログに以下の文章を記しました。

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朝日新聞の10月27日朝刊27面に“医療200X年　制度改革を前に”というシリーズ記事が掲載されました。この記事では、人口約2700人の北海道の旧瀬棚町と人口39万人の神奈川県藤沢市での、健康診断や保険指導で病気を予防して医療費を減らす試みについての経過が報告されていました。記事の概要は以下の通りです。
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　瀬棚町は65歳以上の高齢化率は約30%(全国平均約20%)。1人当たりの老人医療費は94年度まで130万円超、その後も100万円台が続き、道内上位の常連だった。
　これではいけないと、改革の柱を予防重点に大変換した。保健師による保健指導、医師と一緒の健康講話・相談会の開催など。また、町独自の保険事業(各種予防接種や検査)などを続々導入した結果、一人当たりの老人医療費は02年度には72万6千円に減少。当時の道内212市町村中187位に改善した。
　一方、人口39万人の東京のベッドタウンである神奈川県藤沢市では、厚生労働省のモデル事業で、健診と保健指導強化が健康状態や医療費に与える効果を検証した。
　ただ、ごく一部の生活習慣や各種検査数値の改善は認められたが、肝心の医療費削減に寄与すると判断される結果は僅かにしか見られなかったとのことです。
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現在、70歳以上の人一人当たりの医療費は年間約80万円掛かっております。
大まかに計算して14兆円の医療費ということで、現在は医療費の総額が34兆円余ほどですから、70歳以上の人にその約4割以上が掛かっていることになります（65歳以上の人に掛かる総医療費は、全体の5割余となります）。

人間は歳を取ってやがて死ぬ宿命を持つ生き物であります。したがって、高齢者に医療費が掛かるのはごく当然のことであります。
ただ、財政状態に余裕のあった時代はともかく、年金などもその制度を作った当初から、親が子供におんぶするような形のものをなぜか作ってしまったため、これ以上若い世代の負担は増やすことはできないということも考慮して新たに作った制度が後期高齢者医療保険制度であろうかと私は推察するのです。（続く）