横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

太った人がインフルエンザに罹ると重篤化しやすい!?

2009-07-13 09:43:11 | Weblog
太りすぎで新型インフル、重症の恐れか(読売新聞) - goo ニュース

 昨日、上記しましたようなニュースが入りました。太りすぎの人はインフルエンザに罹患した場合には、重篤化しやすいおそれがあるというのです。
 ところで私は、ウイルスが原因では無い、私どもが言うところの普通のカゼ(原因体は溶血性連鎖状球菌(以後、溶連菌と略記する))に関する研究成果から、肥満者のカゼが重篤化しやすいことは、十二分にありうることだという結論に達しております。

 私は、5月1日から5回このブログで、今回の豚インフルエンザによる死亡者がなぜメキシコのみに偏って非常に多発したのか、その原因に関する考察を述べました。
 すなわち、メキシコシティの近郊は標高が2000メートル前後とかなり高地にあることが原因であるという判断とその理由を述べました。かなり高地であることからの心臓の拍動に対する負荷増大で、カゼ罹患時に心臓衰弱が高度に起こり、このことがカゼ(普通のカゼ)の重篤化に密接に関わるという結論を記しました(今回の場合、発端は豚インフルエンザの感染であるのでしょうが、その感染が原因となって心臓の衰弱が生じ、それと共に普通のカゼの罹患も並行して発症したと私は判断しているのです)。

 そして今度のニュースの肥満者がカゼ罹患した場合に重篤化しやすいのではということに付きましてですが、平均体重の一人の人間の血管の総延長は約10万キロメートル(地球の赤道の円周の2.5倍)と言われております。それが例えば、体重が5割増えた場合には、15万キロ近くの血管の総延長となります。
 血管の総延長が1.5倍近く増せば、そこに血液を送る心臓のポンプとしての負荷は大幅に増加します。なお、ポンプは心臓ばかりでなく、太い動脈血管も拍動してポンプの一翼を担っています。しかし、これだけ肥満が進む人の多くは動脈硬化も高度に進行していることが多く、動脈硬化が進むと太い動脈血管は硬くなってポンプとしての機能が低下しますので、より心臓への負荷は増加すると判断されるのです。
 つまり、高地に住むことと肥満することの共通項は、心臓の拍動への負荷の増大にあり、このことがカゼ罹患時の症状の悪化に密接に関わると考えたのです。
 なお、この判断は以下に示しますように、インフルエンザが症状の重篤化の主体では無く、私どもが普通のカゼと呼んでいる溶連菌が原因のカゼが重篤化すると考えないと理解することはできないと結論しているのです。
 すなわち、抗生物質が出現する以前の医学界の風邪の原因体に関する判断は、“ウイルス及びそれと共棲的に増殖する溶連菌が原因である”というものであったのです(以下は、“この秋のインフルエンザ第二次流行に備えて!”というタイトルに続く)