横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その34)

2011-08-24 23:05:32 | Weblog
 戦後の医療費総額の推移の動向は、まるで予め計算されていたかのように見事に整然とした右肩上がりのグラフとなっています。
 バブル経済が弾ける直前までの我が国は、“イケイケドンドン”という雰囲気が国中に蔓延していて、右肩上がりの予算の組まれていた分野が幾つもありました。しかし今では、僅かに国防費と医療費だけが右肩上がりで、国防費は今や現状維持状態に限り無く近づいてきていますから、唯一右肩上がりと言い得るのは医療費だけというのが最近の我が国の実態です。
 なお近年は、健康保険制度の維持という観点と、受益者により大きな負担を負わすべきだということで、医師に受診した際の窓口負担のパーセンテージを上げると言う方策が採り入れられています。したがって、これらの合計額で医療費は判断されるべきです。
 そして、高齢化社会の本番がいよいよ間もなく到来ということですから、今後も引き続き医療費の右肩上がりの増加は当然のことだとされていて、ますます加速度を付けてその総額の急増することを、監督官庁である厚生労働省ですらもすでに予測しています。

 医療費総額の年次動向がこのように、戦後一貫して右肩上がりを示すことに関しては色々な因子が関わっていると推測されます。
 数多くある原因因子の中でも最も主要な一つと考えられますものは、戦後の我が国に起こった生活環境の変化、ことに中でも食生活の変化は最たるものであると言っても過言で無いでしょう。
 日本人の食生活の変化を短い言葉で端的に示すならば、50~60年間という極めて短期間の中で草食動物が肉食動物に変身したかの如きことが起こったとでも表現できるほどのものであることは皆さんご承知のとおりです(このような急激な変化が生じたことに違和感を感じていない日本人は多いようですが、例えば、牛や馬が急に肉をムシャムシャと食べるようになった姿を漫画的に想像しましたならば、どこか変で、滑稽さを感ぜられる方がほとんどであろうと私は思っています)。
 このような生活環境の劇的変化の中で、慢性病の激増・蔓延が生じてきましたことに関して、医学界は両者の間の相関の詳細について、一般の人々が十分理解・納得できる説明をする義務乃至責務があると私は考えるのです。

 世界中の医学研究者たちの慢性病の根本原因を究明した結論は、“累積的な食生活の誤りにある”というものに収束しております。すなわち、結論は最早とうに出ていることになっているにもかかわらず、慢性病罹患を削減することに於いて、さほどの成果は上げられずにおります。
 この事実は、“累積的”という長期間の食生活の健康に与える影響ということに関しては、上記の結論で大まかには間違いは無い判断であると私も考えるのです。しかし、そのような長期間の累積的変化が基盤として存在するとしても、重篤な病気という結果が生ずるのは遥かに短い期間の間に、さらなる病気の直接的原因因子が負荷されて起こる変化であって、この短期間に起こる結果としての病気の変化と、その原因としての食生活との間の因果関係を論理的に説明する理論を医学界は見つけることに難渋しております。
 そのため、人々に食生活ことに病気発症を予防・治癒することに関しての適切な指針を医学界は示せずにいるのです。
 そのような曖昧な状態にありますゆえに、食生活を活用しての慢性病予防あるいは治癒が、食生活と病気発症との因果の結び付きについてつまびらかとなっていないために、努力の方向性と力点とが判らず、多くの人々は健康の維持・増進、病気の予防・治癒に関して混迷状態にあるのです。
 慢性病の原因は食生活にあるということは、その原因の内容の詳細が示されれば、医療の専門家である医師はもちろんのことですが、それ以上に、生活を送って行く上での行動の選択権は、第一義に個々人に存在しますから、個々人のの努力次第で現状とは相当に大差ある成果が得られることは間違い無いのです。

 ところで、“健康・生命が一番大事”という言葉を口にする人は極めて多数存在するものの、実際はそのような言葉を口にするほどには心の奥底では健康・生命を大事に思っていないのでは?と、私は時折考え込んでしまうのです(なお、そのような思いは個々人レベルではもちろんあるものの、そのためにどうすれば良いのか具体的な指針が示されていないことから、口にはしたものの努力のしようが判らないというのが正直なところなのでしょう)。
 このような現実の状況を打開する方策がすでに存在することを私はこのブログで述べてきております。このことは容易には信じ難く感ぜられる人が大半でありましょうが、私のブログの熱心な読者の方々にはご理解頂けていることと私は確信しています。
 ただ、私のように社会的に無名な研究者の言葉は、残念ながらその研究成果の内容が人目に触れる機会は極めて僅かでありますので、ごく少数の人々にしか知られるものとなっていないのが現実です。
 慢性病の病気に罹患され、従来の医療を受けているにもかかわらず、なかなか治癒せず、精神的・肉体的苦痛に苦しまれている方の多くは、私どもの研究成果の情報を極めて切実に求めておられるはずだと私は確信しています。しかし、それらの人々にこのような研究成果がとうに存在することを知らせる術が私にはこのようなブログなど以外にはほとんど無いのです。もし、広く啓蒙する方法・手段についてのお知恵や情報をお持ちの方は、是非ともお教え頂ければと願っております。メール(E-mail:yokota-labo@sky.bbexcite.jp)乃至コメントを頂ければと思っております。