横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

慢性病の主治医はご自分自身!その158

2009-11-16 20:59:19 | Weblog
 普通のカゼは酸性腐敗便と共に、人間の死亡原因の抜群の二大原因であると私どもが結論しておりますことは、上述してきました通りです。
 なにゆえ普通のカゼが恐ろしいのかと申しますと、この罹患に伴ってアレルギーと呼ばれる傷害作用を引き起こすからです。しかも、このアレルギーは自己免疫を引き起こす作用を持つ類のものであるのです。すなわち、自己免疫とは自らが自らを傷害するということであり、これが重篤化した場合には、極めて厄介な性質のものであるのです。

 ところで、“活性酸素がすべての病気の原因であった”という言葉が少し以前から良く目にされるようになりました。
 私は、この言葉は半分程度真実であると感じております。
 ただし、このような言葉を使用する人々が考えている意味とは異なり、普通のカゼの罹患に伴う自己免疫のアレルギーの害を引き起こす正体が活性酸素で、体内で生ずる活性酸素の害作用の中でこのものが抜群の最大のものであると私が結論しておりますことは、以前このブログでも述べた通りです。

 ところで、アレルギーとは、すなわち、抗原抗体反応のことです。
 従来考えられてきた抗原抗体反応の抗原は、外来の異物、すなわち、体の外側の世界から体内に侵入しようとする不審者(ウイルスや微生物など)から体を防御するための自己防衛機構として免疫という機能が存在すると判断されていました。
 ところが、自己免疫の場合には、その抗原が体外の異物では無く、自らの体の一部あるいは、元来は自らの体の一部であったものという大きな違いがあるのです(この抗原抗体反応で、抗体が抗原を攻撃する際の武器が活性酸素であることを提唱されている学者がおられますが、私もそれを強く支持しております)。

 少し話は飛躍致しますが、一番厄介なのは赤の他人よりも近親者であるというようなことが世間では良く口にされます。
 このような文学的表現を、科学に関わる事項を説明する際に、例えとして引用することにはいささか問題があるとは私も思うのですが、外来の異物に対抗するために生ずる普通の免疫と、自らの体の一部が異物と認識されて生ずる自己免疫との間には、上記しました言葉とやや近いものがあるのです。
 そして実際、自己免疫は極めて大きな害を我々の体に生ずる、非常に厄介な代物であるのです。